IoTとは~その事例と未来をわかりやすく解説~

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みなさんは、「IoT」とは、なにかご存じでしょうか。

「IoT」は、第4次産業革命といわれ、今後、一層、私たちの生活や、さまざまな業界や職種に応用されていく技術です。

ですが、何しろ、適用範囲が広いので、いまいちはっきりとは分からない、という方も多いのではないでしょうか。

そこで、今回は、この「IoT」について、ご紹介することにしました。

専門的な難しいところは極力省き、
どなたにも、「IoT」の全体像を理解し、これからの未来を想像してもらえるようにまとめてみました。

ご覧ください。

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IoTとは~その事例と未来をわかりやすく解説~

「IoT」とは

「IoT」については、そもそも明確な定義はないのですが、
直訳すると、「モノのインターネット」(Internet of Things)
つまり、モノがインターネットにつながることを意味しています。

といっても、必ずしも、モノがインターネットにつながっていないと、「IoT」とは言えない、という訳ではありません。

「IoT」(Internet of Things)とは、

  1. あらゆるモノがつながり
  2. センサーなどで取得したデータを
  3. 蓄積し、分析して
  4. 有効に活用する

ということであり、

「IoT」の本質は、データを有効に活用すること、にあります。

つまり、モノとモノがインターネットではなく、直接つながっている場合も、
データを有効に活用していれば、「IoT」といいます。

また、一見、「IT」(Information Technology)と用語は似ていますので、
ここで、違いをはっきりさせておきましょう。

「IT」(Information Technology)とは、
情報やコンピューターに関連した技術の総称のことで、

  • パソコン
  • スマホ
  • インターネットやWeb
  • アプリ

などを使い、
情報を、取得・加工・保存・伝送するための技術、を指します。

つまり、コンピューターといった、「バーチャルの世界」が対象となります。

これに対して、「IoT」(Internet of Things)とは、

  • センサー
  • ロボット
  • AI
  • 通信
  • ビックデータ

などを使い、
車や工場などといった、「物理的にあるモノ」に、通信機能を持たせて通信させる技術、を指します。

つまり、「リアルな世界」が対象となるわけです。

このように、「IT」と「IoT」では、対象となる世界に違いがありますが、

「IoT」には、「IT」技術も使われていることから、

「IoT」とは、
「リアルな世界」に、「コンピューターの世界」も利用して、より豊かで便利な世界をつくる技術、ということになります。

「IoT」に関連する技術

さて、それでは、「IoT」の関連技術には、どのようなものがあるのか見てみましょう。

「IoT」の関連技術には、主に下記のものがあります。

  1. センサー
  2. デバイス
  3. 通信
  4. クラウド
  5. データ分析
  6. AI(人工知能)
  7. その他(ロボット、VR/AR など)
  1. センサー

    「IoT」の起点になる収集ポイントであり、あらゆるデータが取得でき、課題解決につながります。

  2. デバイス

    安価な「IoTボード」である、「アルディーノ」や「ラズベリーパイ」を使って、センサーデータ取得や通信なども可能にします。

  3. 通信

    低消費電力や遠距離通信などの各種の通信方式があり、目的に合った方法で通信方式を選択する必要があります。

    現在、話題になっている、5Gは、Wi-Fi、4G(LTE)よりも、低消費電力化、高速化、遅延時間低下などを実現する、次世代通信です。

  4. クラウド

    「IoTプラットフォーム」は、クラウドを利用した「IoT化」を実現すための、各種のツールが利用できる、「IoT基盤」です。

  5. データ分析

    ビッグデータを扱うDB(データベース)も、従来のRDB(SQL)から、NoSQLへ変化してきています。

  6. 「AI」(人工知能)

    「AI」 (人工知能)は、データをもとに、論理(ロジック)を考えます。

    特に、ディープラーニングは、目を持つことを可能にした技術であり、画像認識などが可能になりました。

  7. その他(ロボット、VR/AR など)

    「IoT」には、その他にも、ブロックチェーン、ドローン、ウェアラルデバイス、ICタグ(RFID)など多数の関連技術があります。

また、「IoT」は、モノをつなげることが前提の技術ですから、「IT」同様に、セキュリティは、最重要課題となります。
ですが、そのあたりは、「IT」と、技術的な違いは、ほぼありません。

このように、「IoT」は、多くの技術を利用することによって成し遂げられるものです。

「IoT」の事例

やはり、みなさんが一番知りたいのは、「IoT」が導入されていくことによって、今後、世の中がどのように変わっていくのか、ということではないでしょうか。

「IoT」は、あらゆる業界や職種で適用が可能です。
ここでは、その事例についてご紹介していきます。

小売り、飲食業界

生産性向上(無人化)、品質管理、顧客の利便性向上、マーケティングなどに応用されています。

  • 無人コンビニ

    大手通販サイトのAmazonが、レジがない、無人コンビニを、シアトルでオープンしました。

    スマホにインストールしたアプリを使って、自動会計をする他、
    ディープラーニングで人の動きを追跡して顧客満足度の向上などにつなげています。

    手順

    1. 店舗入り口で、スマホにインストールしたアプリを使って、QRコードをスキャンします。(事前に、アプリに会員情報の登録が必要です。)
    2. 商品を棚から取り出します。(購入認識)
      また、商品を戻すと購入を取り消します。
    3. スマホに、商品などの会計内容を表示します。
    4. 自動会計します。(ゲートを通るだけで会計されます。)

    特徴

    ・店内の支払い処理がないので、レジ待ちなどの混雑がない。
    (そのままバックなどに商品を入れて、退店できる。)
    ・キャッシュレスなので、防犯性も高まる。
    ・5,000台ものカメラやセンサー、マイクがあり、動きを監視している。

    ※日本のコンビニでも、ICタグを商品につけるなどの方法で、自動生産を行ったりテストをしています。

  • 回転寿司チェーン

    生鮮食品の、在庫・欠品がないように、「IoT」による改善が進んでいます。

働き方、生活など

「IoT」で、働き方改革や、在宅勤務が加速されます。

  • テレワーク

    会議、労務管理、情報共有が可能。
    週1回は、在宅勤務など。

また、家電製品など、家庭のあらゆるものが「IoT化」され、利便性向上、省エネ、健康管理、安否確認などが可能になります。

  • スマートベット

    健康状態の管理(姿勢や、寝返り回数、睡眠時間 などの可視化)

  • 起床時

    カーテンが開き、照明が点灯、エアコンが作動

  • 家電

    音声認識で稼働する

  • 外出先から

    防犯確認、子供の帰宅確認、エアコン、風呂の制御

  • 冷蔵庫

    在庫管理機能

サービス

サービスの「IoT化」により、いろいろなサービスの状況が、遠隔から確認できるようになり、利便性が向上します。

また、シェアリングエコノミーも加速されます。

  • Uber

    アメリカの、ウーバー・テクノロジーズが運営する、ウェブサイトおよび配車システムです。

    タクシー運転手は雇用せず、フリーランス(個人事業主)を使い、車(タクシー)も、個人事業主所有のものを使用しています。

    したがって、タクシーの購入、駐車場、車の保守、会社の建屋も不要です。

介護、福祉、病院など

人手不足が顕著な介護、福祉、病院などでは、「IoT」により対策が進みます。

また、見守りや介護者、患者の支援には、ロボットが利用されます。

  • スマート病院

    X線やCT、MR画像への応用が進んでいます。

    富士フィルムでは、細かな血管を強調する機能や、色の違いを強調する機能など、高度な画像処理機能をいかした、診断支援技術の開発を進めています。

    これらの画像データを使って、がんや脳卒中などの見落とし防止、転移の検出などでも活用できます。

    類似症例の検索や、X線画像のレポートの半自動作成など、これまで医師が行っている作業が軽減されます。

    また、ウェアラブルデバイスで、血圧などの生体情報の管理ができ、カメラで監視することで、巡回をへらしたりすることができます。

農業、建設、土木、製造、物流、倉庫など

人間による労働力による業務の割合が大きい、労働集約的な業界である、農業、建設、土木、製造、物流、倉庫などでは、「IoT」による改善や自動化が進むとともに、「AI」などが利用され、作業のやり方などが抜本的に改善されます。

特に、製造業などでは、設備や製品の故障予知に、「IoT」が効果的である、という結果が出ています。

  • 植物工場

    農業の一番の問題は、天候に左右されて、収穫量が安定しないことにあります。

    したがって、屋内での植物工場が発展していきます。

    温度や湿度、日射量、肥料の濃度などの情報で、最適な環境で、生産量、および品質を安定させ、収入や市場価格も安定していきます。

これらはほんの一部で、上記にあげた事例以外にも、「IoT」は、様々な分野で開発が進んでいます。

「IoT」を創造することは、私たちの生活の、未来の形が見えてくる、といえるでしょう。

まとめ

IoTとは~その事例と未来をわかりやすく解説~

これからの「IoT」による、第4次産業革命が順調に進めば、
上記でご紹介したように、私たちの生活が、より便利で快適になるよう、効率的な改善がなされていきます。

また、その一方で、既存の仕事の消失や、代わりに、新たなビジネスモデルが生まれたりといった、産業の構造も、大きく変化していくことでしょう。

私たちは、そういった時代の変化に対応していきつつ、自身がやるべきことを考えていかなければいけません。

以前、こちらの記事で詳しくご紹介しましたが、

これからは、「AI」にはできない、人間味のある、好きなことや、やりたいことを、とことんまで追及して、新たな価値を生み出していくことが求められていくことでしょう。

その為には、モノよりも人とのつながりを大切にすることが重要ですし、
これからは、より一層、人とのつながりを自然と持つようになってくるはずです。

是非、みんなで力を合わせて、新たな住みよい社会の創出をしていきましょう!!

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