前回、こちらの記事で、
主に、社外や初対面の人に対する、コミュニケーションの取り方について、ご紹介しました。
今回は、社内の人に対する、コミュニケーションの取り方について、ご紹介していきます。
実際、仕事は、上司、部下のみならず、様々な部署の方と、協業してすすめていくことが多いと思います。
例えば、会議などで、自身の意見をちゃんと言えていますか?
また、意見を言えたとしても、相手に全然話が伝わらなかったな、と感じたことはありませんか?
もし、そのように感じたことがあるのでしたら、これからご紹介する、コミュニケーションの習慣を身につけると良いでしょう。
ご覧下さい。
コミュニケーション能力を高める、3つのステップとは
人は誰でも、自分の、趣味や嗜好などからくる、こだわりや、意見を持っています。
また、これに対して、他人に、違う意見を押しつけられるのを、嫌うものです。
仕事を、お互いに納得して一緒に進めてやっている、と思ってはいても、
実は、相手は、納得をしておらず、仕方なく従っている、ということもありえます。
また、一見、同じ考えだ、と思っていても、実は、全く違う考えで、仕事を進めていることもあるでしょう。
上司、部下の関係においては、往々にしてそのようなことが起こりえます。
このように意思疎通がうまくいかないことは、
仕事の成果や、その後の進捗にも影響がでてきます。
では、どのようにすればいいのでしょうか。
人といい関係性を保ち、かつ、人を動かしたい、ときには、
まず、相手を知ること、が必要です。
つまり、相手の「話を聞く」、ということですね。
それでも、それだけでは、相手が全て話してくれている、とは限りません。
そこで、その話を聞いて、必ず、「質問をする」、ようにしましょう。
また、その質問をする際に、是非取り入れて欲しいのが、
まず、相手に対して、必ず承認して貰える、簡単な質問から入る、ということです。
これを、クローズド質問、といいます。
相手に承認してもらえる簡単な質問、すなわち、クローズド質問、とは、どういうものかと言うと、
相手が、「はい」、と答えやすい質問のことです。
例えば、
「お話にでていた、〇〇についてお聞きしたいのですが、宜しいでしょうか」
などです。
これを聞かれると、相手はそもそも自分が話していたことですから、承認しない訳にはいきません。
また、わざわざ話に出すくらいですから、それなりに調べて臨んでいるでしょうし、質問をされても、決して嫌な印象は与えないはずです。
加えて、質問に対して、承認の間、を作ってあげることで、相手はその質問に対して、答え易くなります。
また、人は自分の承認に対して、責任をもつようになるため、
その後の、本当に質問したいことにも、相手は、できるだけ答えてあげよう、という気になるのです。
ということで、質問する際は、まず、この、クローズド質問、から入るようにしましょう。
そして、本当に質問したいこと、
「〇〇とお考えになった理由はなんですか?」
などと質問するようにしましょう。
これを、オープン質問、といいます。
つまり、質問する際には、
クローズド質問から入り、オープン質問をする、
という流れで行うようにしましょう。
こうすることで、
相手を発言し易くさせ、かつ、もれなく、意見をきくことができ、
相手との理解を深めることができるのです。
オープン質問については、
聞いた話の中から、疑問に思ったことでもいいですし、
また、疑問に思うことがなかったとしても、例のように、
どうしてそのような考えにいたったのか、を質問をしてみましょう。
特に、その考えにいたった、相手の背景を知ることは、
相手との理解を深める上で、とても重要です。
そして、相手との理解を深めた上で、最後に、自分の「意見を伝える」、ようにします。
まとめると、次のようになります。
まとめ
コミュニケーション能力を高める、3つのステップとは
- 「話を聞く」
まず、集中して話を聞くことで、相手の意見を尊重しつつ、対話の姿勢を示すことができます。 - 「質問をする」
クローズド質問から入り、オープン質問をする。
質問をして、相手の考えを引き出し、この後の「伝え方」を考えることができます。 - 「意見を伝える」
相手の考えを尊重しながら、自分の意見を伝えることができます。
このように、3つのステップで、いついかなるときでも、
人とのコミュニケーションをとるように習慣づけることで、
社員から信頼を得ることができ、かつ、率直な意見が出てくるようになるのです。

仕事は、様々な人と協業して進めていくことが多いので、
社会人として、コミュニケーション能力を高めることは必須です。
上記の3つのステップを習慣づけることで身につけられますので、是非、お試し下さい。
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