FXでテクニカル分析を勉強するならこれ!というのをまとめました

this-is-the-place-to-study-technical-analysis-with-fx-I-summarizedお金のこと
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みなさん、こんにちは。

以前、こちらの、

初心者でも勝てる、FXトレードのやり方【デモトレードによる解説】

という記事で、
初心者の方にも、ざっくりとFXについて知ってもらえるように、
デモトレードによる解説を行いました。

その際、初心者が勝つためには、トレンドにのることや、三本線の上下で、かつ、トレンドが合致する相場を見つけること、などをご紹介しました。

※もし、初心者の方で、ご覧になられていない方は、お手数ですが、まずはそちらの記事をご確認下さい。

ただ、それでは、あまりにもざっくりとした説明であり、
FXの醍醐味である、現状の値動きを解読して、現状はこうだから、次はこうなる、というような、
自ら能動的に、シナリオやプランを立てて、実際にトレードをする、という形ではありませんでした。

そこで今回は、この値動きを、実際に読み取ることができる、テクニカル分析についてご紹介したいと思います。

ここでいう、値動きを読み取るテクニカル分析とは、ローソク足チャートそのものが示すメッセージ、つまり、市場が示すメッセージを読み取るための技法です。

いうまでもなく、FXのトレードで勝利するためには、この市場が示すメッセージを読み取るしかありません。

ご紹介するのは、FXの投資家にとっては、ごく当たり前に使われている、テクニカル分析に役立つ、値動きの基本形です。

是非、身に付けて、あなたのFXトレードにお役立てください。

なお、ご紹介する値動きの基本形は、こちらの本に掲載されているものです。

こちらの本には、これら値動きの基本形を、多くのチャートを使って、より体系的に詳しく解説されています。
FXトレーダーであれば、是非おすすめしたい本ですので、ご一読いただければと思います。

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FXでテクニカル分析を勉強するならこれ!というのをまとめました

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まずはじめに、知っておいていただきたいことは、FXは、非常に厳しいゲームの世界だ、ということです。

どういうことかというと、例えば、株式投資であれば、投資した企業が成長すれば、その企業に投資したすべての人が勝利する、ということもあります。

一方、FXはというと、各国の通貨を交換しているだけなので、米ドル、日本円であれば、米ドルを買って儲けた人の裏には、必ず、日本円を買って損した人がいる、という、プラマイゼロの厳しい世界なのです。
それが外国為替市場です。

そのため、FXトレードでは、買い手と売り手のどちらが勝者か敗者かを、値動きから察知し、素早く勝ち馬に乗り、負け犬をたたく、といった、抜け目なく、かつ節操のない行動が求められます。

では、値動きをつくっているものは何でしょうか。

それは、買い手売り手です。
為替レートは、買い手が勝てば、上昇し、売り手が勝てば、下落するのです。

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一例を示すと、
図の右側のように、いったん、売り手が勝ったように見えたものの、買い手の猛反撃にあって敗走を迫られると、チャート上には、長い下ヒゲが出現し、手痛い反撃を受けた売り手は、先に攻撃を仕掛けた分、単純な負け戦以上のダメージをこうむります。

FXトレードでは、こうしたローソク足の動きから、買い手、売り手の攻防を読み取り、次なる為替相場の展開を予測するのです。

世の中には、以前ご紹介した、単純移動平均線の他にも、ボリンジャーバンド、一目均衡表など、さまざまなテクニカル指標がありますが、その計算式の土台になっているのは、値動きそのものなのです。

値動きは、市場参加者全員の行動の集大成として生まれるものですが、
すべての投資家は、自分は合理的な判断をして行動している、と考えています。

つまり、その合理的な判断の根拠となる、ロジック(文法)こそが、値動きになるのです。

訓練を重ねて、FXの裏に潜むこのロジックを身につければ、為替相場の流れや、値動きの方向性を読み取れるようになるでしょう。

テクニカル分析~値動きの基本形~

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値動きは、チャート上の、一つ一つのローソク足から読み取っていくのですが、
これが、複数の意味をもつケースも、多々あります。
つまり、100%確実な必勝法ではなく、いわゆる、ダマシ、というものもあります。

ダマシをどう解釈し、また、ダマシにあった時に、どのように取引をコントロールしていくかが、厳しいFXで求められる、テクニカル分析といえます。

それでは、定義と具体例をご紹介していきます。
どれも基本的なものなので、何度も復習して、身につけるようにしてください。

1. ピンバー

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ピンバー」は、「針のような棒」という意味で、上ヒゲや下ヒゲがとても長く、始値や終値といった実体部分が短いローソク足のことです。

上下に長々と突き出したヒゲは、買い手か売り手のいずれかの勢力が圧勝したものの、結局は負けて押し戻されたことを示します。

また、始値と終値はほぼ同じレートで、実体部分がほとんどないことから、
上下に激しく値動きしたものの、結局、買い手と売り手の争いは引き分けに終わったことがわかります。

前後の状況でニュアンスは変わりますが、トレンド相場の天井圏や大底圏に出現すると、トレンドが転換するシグナルになるケースも多くなります。

買い手と売り手の激しい攻防があったことから、「変化の前兆」ととらえ、次に出る値動きに対する注意を喚起するサイン、になります。

2. スパイクハイ

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「スパイク」は、「先がとがったもの」「釘を打つ」という意味で、実体部分に比べて、ヒゲが極端に長いローソク足のことです。

長いヒゲが突き出しているのは上か下か、どちらか一方向である形が多く、上ヒゲが極端に長いローソク足を「スパイクハイと呼びます。

その成立条件は、

  1. 当日の高値が、前後数日間の高値よりも明らかに高いこと、
  2. 当日の安値近辺まで押し戻されて終値をつけていること、
  3. スパイク形成前は、上昇局面の場合が多いこと、

です。
極端に長い上ヒゲは、買いで急上昇したものの、売り手の反撃で、買い手が一網打尽にされたことを示しています。

上昇トレンドの最終局面に登場した場合、トレンド転換を強く示唆するシグナルになります。

トレンドの途中に出現した場合も、上ヒゲ先端の高値は、その後、抵抗帯として機能します。

3. スパイクロー

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スパイクロー」は、「下値を釘で打つ」といった意味で、極端に下ヒゲの長いローソク足です。

その成立条件は、

  1. 当日の安値が、前後数日間の安値に比べて明確に低いこと、
  2. 当日の終値が、高値に近い位置にあること、
  3. スパイク形成前は、下降局面の場合が多いこと、

です。
下降トレンドが加速して、売り手の追撃売りでいったんは下ヒゲ先端の安値まで急落。
そこから売り手の利益確定や、「割安」と見た買い手の新規参入で、急激に反転上昇。
売り手が撤退、敗走した状況、と推理できます。

極端に長い下ヒゲは、下降トレンドのピーク、すなわち大底となることが多く、トレンド転換の前兆シグナルです。

トレンド転換が起こらない場合でも、下ヒゲ先端の安値は、その後の下落を阻む、支持帯として機能することが多くなります。

4. スラストアップ

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「スラスト」は、「推進力」や「ぐいぐい押す」「押し分けて進む」といった意味で、値動きの強さを示します。

スラストアップ」は、上昇力の強さが表れたローソク足で、
成立条件は、前日のローソク足の高値を、当日のローソク足の終値が上回っていること、です。

前日につけた高値を、さらに上回る上昇が続き、そこから下げることなく、前日高値を越えた状態で終値をつけたことから、買い手の勢いが一貫して強かったことがわかります。

通常、前日高値は、目先の抵抗帯になるものですが、その高値を越えても買いが続々と沸いてくるのは、「高くても買いたい」という投資家が多い証拠。

上昇トレンドに必要不可欠な、高値更新の原動力になるのがスラストアップです。

上昇トレンドが続いている局面では連日のように登場して、高値を切り上げていく形になります。

5. スラストダウン

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スラストダウン」は、スラストアップとは反対に、前日の安値当日の終値が下回った形のローソク足です。

目先の支持帯になりやすい、前日の安値を割り込んだ下落が続き、
そのまま、前日安値を下回った価格で終値をつけた形です。

当日は、売り手の勢いが一貫して強い、売り一色の展開で、ロング筋の反撃の余地がなかったことがわかります。

また、前日につけた安値に比べて、当日の終値の位置が低ければ低いほど、下落の勢いが強いと判断できます。

下降トレンドが継続するための条件は、安値がどんどん切り下がっていくこと。
そのために必要なのが、スラストダウンの連続です。
「安くても売りたい」と考える売り手が多いことや、「いくら安くても損切りしたい」という買い手の投げ売りが、その値動きの背景にあります。

6. ランウェイアップ

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「ランウェイ」は、これまでの価格水準を脱して、新たな水準に移行する値動きです。

ランウェイアップ」は陽線であることが大前提で、

  1. 当日の高値が、過去n日間の最高値より高い位置にあること、
  2. 当日の安値が、その後、n日間の最安値より低い位置にあること。

基準日数としては5日(1週間)を採用するのが一般的です。

当日のローソク足が、これまで数日間の最高値を越えて上昇したあと、
その後の数日間は、その日の安値を下回らないで高止まりする値動きを示します。

つまり、ランウェイアップとなるローソク足を挟んで、値動きの水準が切り上がった形です。

上昇トレンドでは、上昇→もみ合い→再上昇と、踊り場を作りながら上昇を繰り返すことが多く、その上昇局面に出現しやすいのが、ランウェイアップです。

7. ランウェイダウン

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ランウェイダウン」は、値動きの水準がガクンと一段階、切り下がるときに出るローソク足です。

その成立条件は陰線であることが大前提で、

  1. 過去、n日間の最安値当日の安値下回っていること、
  2. その後、n日間の最高値当日の高値より下にあること、

です。
これまでの値動きとその後の値動きの価格水準が、ランウェイダウンとなるローソク足を挟んで切り下がっている形です。

下降トレンドでは、下降→もみ合い(レンジ相場)→再下降と、踊り場を作りながら下落が続くことが多く、その際、よく登場します。

ランウェイは、ローソク足が出現してから数日間が経過しないと、完成したかどうか、判断できません。しかし、過去n日間の最安値を下回るような安値をつけたローソク足が出現したら、その段階でランウェイダウンの発生を疑いましょう。

8. 弱気リバーサル

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「リバーサル」は、「反転」「逆戻り」の意味で、一方に振れた値動きが反転して、もう一方の方向に切り返すことを意味します。

弱気リバーサル」は「高値からの逆戻り」といった意味で、

  1. 最初は上昇して前日の高値上回る高値をつける、
  2. しかし、その後、反転下落に転じて、前日のローソク足の実体下辺よりも安く終わる

と成立します。

いったん勝利したロング筋が、その後、手ひどい返り討ちにあった形で、前日のローソク足の実体下辺を下回り、安値以下まで下落したほうが、当然、強い下落サインになります。

上昇トレンドのピークで弱気リバーサルが出ると、トレンド転換につながるケースもあります。

上昇パワー失速で、反転下落の兆しを暗示する値動きといえるでしょう。
ただし、弱気リバーサルの高値を再び越えて上昇した場合はダマシとなり、上昇パワー復活と判断します。

9. 強気リバーサル

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強気リバーサル」は、反転上昇のシグナルで、
成立条件は、

  1. 前日の安値下回る安値をつける、
  2. その後、反転上昇に転じ、前日のローソク足の実体上辺を上回って終わること、

です。
前日高値越えを果たしたほうが、より強いシグナルです。

安値圏で下落の勢いが失速し、それを上回る上昇の勢いが生まれた証拠となり、その後の反転上昇の前兆になります。

ダマシも多いですが、下降トレンドのピークで出現した場合は、トレンド転換につながることもあります。

売り手の利益確定や、買い手の新規参入があると出現しやすいローソク足です。

トレンド転換シグナルのスパイクローとの違いは、前日安値以下で始まり、前日のローソク足の実体上辺もしくは高値を越えて終わることから、当日のローソク足が前日のローソク足を抱き込む形になり、実体部分が長くなりやすいことです。

10. インサイド

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インサイド」は、「内側」の意味で、母線となるローソク足の上ヒゲから下ヒゲまでの値幅の内側に、翌日以降のローソク足が飲み込まれた形になると成立します。

よくあるのは、前日の大陽線のあとに、小陰線が出現する形ですが、これは前日、買い手が圧勝して上昇したものの、当日、買いの勢いが鈍り、売り手の盛り返しで相場が小反落した状況。

逆に、大陰線のあとに、小陽線が出現するパターンは、売り手優勢なものの、買い手の盛り返しで両者の攻防が続いている状況です。

インサイド自体は膠着状態を示し、その後、母線となるローソク足の高値をブレイクして上昇すれば買い安値ブレイクなら売りのシグナルになります。

ちなみに「母線」とは、インサイドを包み込む形となるローソク足で、その高値は「母線高値」、安値は「母線安値」と呼びます。

11. アウトサイド

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アウトサイド」は、「外側」の意味で、当日のローソク足が、前日のローソク足すべてを包み込む形になると成立します。

前日の値動きと正反対の方向に、大きな値動きが生まれたことを示し、インサイド以上に、当日の値動きの方向性に、その後の相場が傾く傾向が強くなります。

小陰線のあとに大陽線が出現したアウトサイドなら、上昇の勢いが強く、
小陽線のあとに大陰線が出現したら、下降の勢いが強いと判断。

アウトサイドとインサイドは交互に出現することもあり、ある意味、保ち合い相場を示しています。

ロングとショートの勢力の均衡から生まれる形なので、大切なのは、その次にどちらの方向に大きな値動きが出るか。

アウトサイドにとっての「母線」はアウトサイドそのもの。

翌日、アウトサイド=母線高値を越えれば上昇の勢いが強い、母線安値割れなら下落の勢いが強い、と判断します。

12. フォールスブレイクアウト

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フォールスブレイクアウト」は、「失敗したブレイクアウト」「間違った突破」の意味で、これまで抵抗帯だった高値や支持帯だった安値のブレイクに失敗した値動きです。

直近の高値をいったんは抜けて上昇したものの、結局、反転下落して上ヒゲの長い陰線で終わった形や、直近安値の更新に失敗して下ヒゲの長い陽線で終わった形になります。

値動きの特徴は、「ダマシほど正確なサインはない」というもので、ダマシの動きが出たときは、その正反対の動きが強化されると考えます。

値動きの背後には、買い手と売り手のダマし合いがあり、ダマシはその攻防の貴重な逆転シグナルと考えられるのです。

フォールスブレイクアウトがトレンド相場の天井圏や大底圏で出ると、その後の反転シグナルやトレンド転換シグナルになります。

13. フェイクセットアップ

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フェイクセットアップ」は、「偽りの身のこなし」といった意味で、レンジブレイクが失敗に終わったあと、反対方向の値動きが加速する現象です。

ローソク足1本の場合もあれば、数本のローソク足を組み合わせて完成というケースもあります。

レンジ相場とは、為替レートがレンジの上限となる高値圏と、下限となる安値圏の間を行ったり来たりする値動きです。

そのレンジの一方、上限か下限を突き破ったかに見えて、結局、その値動きがダマシに終わったあとは逆方向の値動きが加速しやすくなります。

ダマシのあとの値動き反転の動きがフェイクセットアップになります。

レンジ相場だけでなく、下降トレンドの大底圏や、上昇トレンドの天井圏で出現して、トレンド転換シグナルになることもあります。

シグナルのダマシ自体が逆方向に向かう強いシグナルになっているのが特徴です。

まとめ

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FXでテクニカル分析を勉強するならこれ!というのをまとめました

テクニカル分析~値動きの基本形~

  1. ピンバー
  2. スパイクハイ
  3. スパイクロー
  4. スラストアップ
  5. スラストダウン
  6. ランウェイアップ
  7. ランウェイダウン
  8. 弱気リバーサル
  9. 強気リバーサル
  10. インサイド
  11. アウトサイド
  12. フォールスブレイクアウト
  13. フェイクセットアップ

以上、テクニカル分析に役立つ、ローソク足を使った、値動きの基本形をご紹介しました。

上記の基本形は、トレードする際に、多くの投資家が注目しているロジックですので、これを身につけることで、市場の流れを実際に読み取ることができるようになります。

是非、過去のチャートを振り返り、ご紹介した基本形のロジックを当てはめてみて、考察してみましょう。

そうすることで、先を読み取る力が飛躍的に増し、勝率も上がってくるはずです。

この記事が、あなたのFXトレードに、大いに役立つこと願っています。

それでは、また。

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