みなさん、こんにちは。
過去最多のメダル獲得で盛り上がったオリンピックが一段落し、お盆休みもあって、さあこれから、というときなのですが...
各地で記録的な大雨により、土砂崩れや床下浸水などの甚大な被害がでています。
加えて、連日のように各地で、過去最高の新規感染者数を更新するなど、コロナによる感染拡大も止まらず、どうしても、どこか先行きの見通しが暗い感じになってしまいますね。
そんななか、先日も、国の借金が、1220兆円に達した、との報道がありました。
1220兆円というと、われわれ国民1人当たり、約1,000万円の借金をかかえている、ということになります。
25年前が200兆円だったので、この25年間で、国の借金が約6倍に膨れ上がったことになります。
それでも、ちゃんと、我々の税金が、有益に使われていた、ということであれば、仕方がないと思いますが、
この間、日本経済は、失われた30年、といわれているぐらいですから、どうかんがえても有益に使われていた、とは思えませんね。
東京2020オリンピック競技大会の悲劇
そんな中、東京都も、約3兆円を投じて開催したオリンピックですが、無観客などにより、そのほとんどを回収できず、
加えて、ここにきて、約1600億円をかけて作った、新国立競技場の管理維持費が、年間、約24億円かかる、ということで、現在、買い手が見つからなくて困っているそうです。
というか、空調も、屋根もないのに、管理維持費だけで、24億円もかかるんですね。そのことにちょっと驚きでした。
なんでも、木材を大量に使っていることで、費用がかさむそうです。
すぐ近くに、(失礼ですが)おんぼろの神宮球場があるので、私は、ヤクルトスワローズの本拠地にすればいいのにな、と思ったのですが、なんでも、新国立競技場は、設計的に野球場にすることはできないそうです。
また、サッカーのスタジアムとしてもトラックが邪魔で、観客席から遠くなり不向きであることから、新国立競技場は、コンサートとか、かなり限定されたイベントにしか利用できない、とのことです。
そりゃ、それじゃあどこの企業も手をあげませんよね。
はじめから、そんな巨額な費用をかけてつくるにもかかわらず、なんで、オリンピック後の利用のことも考えてつくらなかったのか、あきれるばかりです。
結局、オリンピック自体は、世界中のコロナの感染拡大で、1年延期になったのですが、当初の予定通りすすめられていた新国立競技場は、あまりの急ピッチのスケジュールによる工期の遅れで、不幸にも、現場監督と作業員2名の方々がお亡くなりになりました。
特に、現場監督の方は、超過労働による、過労死自殺、だったそうです。
思い起こせば、新国立競技場は、デザインでももめていましたね。
当初選ばれたもの(イギリスの、ザハ・ハディド氏のデザイン)が廃案となり、急遽、(後々、管理維持費がかさむ原因となる)木材を大量に使ったデザインに変更されて決められました。
そういったことで、着工が遅れ、無理なスケジュールになり、悲劇を生んだんだのかもしれません。
オリンピックは、平和の祭典、といわれていますが、なんともむなしくなります。
新国立競技場は、まぎれまなく、東京2020オリンピック競技大会のメインスタジアムであり、その象徴でもありますが、
というものが見え隠れし、私は、悪い意味で、今の日本を象徴しているな、と思いました。
みなさんの職場でも、日頃から、同じようなことを感じながら仕事をされている方も多いのではないでしょうか。
メダルを多く獲得できたことや、大会の役割を無事に果たせて、次のパリにバトンタッチできたことは喜ばしいことですが、その点だけでなく、反省も多い大会だったと思います。
日本社会もいろいろ反省をし、今後に向けて変わっていけたら、と思っています。
それではまた。
コメント