世間では、「新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、リモートワークが進んでいる」とはいうものの、
私も含め、まだまだ、多くの方が、「通勤」を余儀なくされていることと思います。
そんな、私のようなサラリーマンにとって、通勤は一大事ですので、今回は、通勤に関する話をしたいと思います。
進む、サラリーマンのライフサイクルの見直し
今朝(11/5)、小田急線(小田急電鉄)が、「来春から、終電を、20分ほど繰り上げる」というニュースがありました。
以前(9/3)にも、JR東日本が、「来春のダイヤ改定で、山手線など、首都圏の在来線、17線の終電の時間を、これまでよりも、30分ほど繰り上げる」というニュースがあったばかりでしたので、さほど驚きはありませんでしたが、
今後も、首都圏では、JR、私鉄各線とも、終電が早くなる、という流れは進む、と思われます。
私を含む、多くのサラリーマンが、仕事で会社に残って、「残業」する場合、
まず気にするのが、各々の家に帰ることができる、「終電時間」です。
それも、家まで、「一本の電車で帰ることができる」という、恵まれた人は、少ない(家賃が高くなるなどの理由で:まこと調べ)ですから、
各社の電車の乗り継ぎが可能となる時間、ということを、常に気にしています。
また、仕事でなくとも、飲みに行ったり、遊んだりした際にも、終電車にお世話になることは、多々あります。
このため、どんなに酔っぱらっていても、終電時間だけは、常に気にしている、という人も多いことでしょう。
そんな、私のようなサラリーマンにとって、終電時間が変わる、ということは、これまでのライフサイクルが変わる、と=(イコール)ですから、非常に大きな問題、と言えます。
また、小田急線は、「終電は、20分ほど繰り上げる」一方、
始発に関しては、午前4時台の列車を中心に、最大で、「15分程度繰り下げる」そうです。
「もっと早起きをして、会社に行って、これまでよりも、早く帰るようにしてね」ということでしょうか。
そんなサラリーマンの、ライフサイクルまで変えてしまう、大きなニュース、でありますので、みなさん、賛否両論あるとは思いますが、
私は、この「終電時間の繰り上げ」には、賛成、です。
私に関していうと、確かに、プライベートでも、飲みに行く機会は減りましたし、
私の会社では、これまで、主要な会議の後には定期的に行われていた会食も、全て禁止になったことに加え、9月には早々と、「今年の忘年会は中止する」とアナウンスされました。
また、会社でも、働き方改革で、「過重労働」を問題視するようになり、月に1回、社員に、「メンタルヘルス面談」をするようにするなど、
とかく、リモートワークばかり取り上げられますが、
企業の社員に対する考え方も、大きく変化してきているように感じます。
残業も、本当に忙しくて残業している人には悪いですが、
なかには、「上司(あるいは、みんな)が残ってるから」という理由で、
意味もなく残業している人もいたり、そもそも、「早く帰ろう!」という気のない人もいるかもしれません。
もし、無意味に会社に残っている人がいるならば、終電が早くなれば、必然的に残業が減るでしょうから、それは、会社にとってもいいことです。
そんな、いかにも身体によさそうな生活を、社会全体で目指していこう、という流れは、非常にいいことなのではないでしょうか。
厳しくなる、サラリーマンのお小遣い稼ぎ
さて、話を元に戻しまして、「終電時間の繰り上げ」に関してはいいのですが、合わせて、JR東日本は、「定期券の値段を上げることを検討している」というニュースがありました。
なんでも、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、リモートワークなどが進んで、利用低迷が長期化する見当しのため、だそうです。
在宅ワークが増えて、大赤字になったため、
「終電の切り上げ」や、「定期の値上げ」も仕方がないのかもしれませんが、
庶民になんの相談もなしに勝手に決められて、定期券の値上げに関しては、なんだかなあ、と思います。
首都圏では、通勤が、3、4割減った、などと言われていますが、実際に利用していると、座れるわけでもありませんし、そんなに人が減った感じはしません。
それよりも、これまでのように、ギュウギュウ詰めに詰められて乗車しないと、利益がでなかったのか、ということでしょうから、
あの、ブロイラーのように詰められた状態が正常だった、と考えると、恐ろしいですね。
定期券、というと、私たちサラリーマンは、多くの場合、会社が支給してくれている、と思います。
私の会社では、通勤でかかる、1か月分の定期代を、毎月の給料と合わせて支給してくれます。
で、そこはサラリーマンの性(サガ)ですが、ちょっとでもお小遣いを増やすために、定期券は、6ヶ月、とかの長期で買うわけです。
当然、定期券は、1ヶ月よりも、6ヶ月で購入した方がお得で、
特に、会社から遠く、電車の利用時間(距離)が長い人ほど、利益が出るでしょう。

因みに、私の場合は、6ヶ月定期で、1万数千円ほど、儲かりますが、
その分、定期そのものは、10万円くらいしますから、絶対に落とせません。
そんな定期券も、これまでは、毎日通勤するのがあたり前でしたから、サラリーマンにとって、定期券は必須でした。
ですが、在宅ワークが増えて、例えば、週2~3日くらいの出社なら、多くの場合、定期券よりも、回数券の方が安上がり、となるでしょうから、
昨今では、定期券ではなく、回数券を利用している人もいることでしょう。
ですが、このサラリーマンの苦肉の策ともいえる、お小遣い稼ぎの回数券も、すでに買える駅は減ってきていますし、今後、なくす方向にあるようです。
今では、どの駅にでもある、自動改札の、保守、低減の目的もあるでしょうし、
回数券のような紙媒体を、極力使わせない方向に行くのも、仕方がないのかもしれません。
いずれにしても、私たちが、普段、身近に利用している、鉄道ですら、この調子ですから、私たちの生活のインフレ化がどんどん進むのを感じて、不安になりますね。
「みんなが利用するものを、そんなに簡単に、値上げを決められるものなのか?」とも思いますが、そもそも、鉄道会社には、競争相手がいません。
一般的に、競争原理が働かないと、どうしてもサービスは悪くなりますし、
ましてや、コロナや、人口減少(少子化)等を考えると、これも時代の流れなのではないでしょうか。
いずれにしても、今後、駅には、「券売機」がなくなり、ICチャージ機能しかない機械を、主要駅だけに置いて、あとは、AIを駆使して、遠隔監視するだけの、「無人駅」が増えてくるでしょう。
そして、2030年代くらいまでには、「ICカード」か、「スマホ」がないと、事実上、乗車すらできない、というようになるのではないでしょうか。
また、このような、デジタル化への流れが進めば、会社も、通勤代もバカにならない、として、
もしかしたら、今後は、私たちの電車の利用までも、会社から監視される、ということになっていくかもしれません。
そうなると、サラリーマンの小遣い稼ぎも、厳しくなるでしょうね。
トホホホホ。
まとめ
当分の間、コロナの収束は厳しい、との見方が有力ですが、
たとえコロナが収束したとしても、今度は、値上げや、倒産ラッシュの問題がくる、と言われています。
このような変化に、私たちは、どう立ち向かっていけばいいのでしょうか。
少なくとも、常にアンテナをはり、変化に対応できるように努めることが必須なのは、間違いありませんね。
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