プラスチック製品の有料化が示す未来と、我々消費者の備え

プラスチック製品の有料化が示す未来と、我々消費者の備えお金のこと
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前回の記事で、来月(2021年4月1日)から、我々の身の回りのものが「税込み価格」になるので、その影響について書きました。

>>税込み価格に変わる、我々消費者への影響 ~4月から~

みなさんは、今、国会で、それとは別に、買い物関連で、また我々消費者に影響を及ぼす、新たな法案が審議されていることをご存じでしょうか?

来年の4月(2022年4月)にも施行される見通しなので、今回は、その影響について書きたいと思います。

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環境の向上には繋がっていない、レジ袋の「有料化」

レジ袋の有料化

買い物関連で、我々消費者に影響を及ぼしている、直近の法案として思いつくのは、去年(2020年)の7月に施行された、レジ袋の「有料化」ではないでしょうか?

以前の記事で書いたのですが、
私は、レジ袋の「有料化」にさきがけて、「エコバック」を検討したものの、私自身が、買い物は、週末にまとめてすることが多いために、
すぐに持ち手がちぎれたりして、エコバックは使い物になりませんでした。

そこで、結局のところ、買い物袋は、従来の「レジ袋」が最適だ、として、
去年(2020年)7月のレジ袋の「有料化」が施行される前に、
せっせとレジ袋を集めて、それをきちんとたたんで保管するようにしました。

現在は、そのたたんだレジ袋を、普段から持ち歩くようにして、買い物で使用しています。

※レジ袋のたたみ方などは、下記の記事を参照下さい。
>>レジ袋の有料化に対する対処法~来年7月から~

ただ、そもそも、レジ袋の有料化は、環境の向上に役にたっているのでしょうか?その点については、はなはだ、疑問です。

私の例で言えば、たしかに、持ち歩いているレジ袋は、(有限であることから)汚れたり、穴があいたりするまでは使用しており、使い捨てにはしなくなりました。

このため、レジ袋自体のゴミの量は減っていることから、環境にもやさしいでしょう。

ですが、実際の買い物では、別のゴミの量が増えているのです。
それは、「半透明のビニール袋」です。

上述したとおり、私は、普段の買い物では、持ち歩いているレジ袋を使用していますが、この有限であるレジ袋を、できるだけ汚さないように気をつけています。

このため、例えば、生鮮食品(肉、魚)を買った際は、
一つ一つ、スーパーなどに備え付けてある、半透明のビニール袋に入れて、それを、持ってきたレジ袋に入れる、ということをするようになりました。

もちろん、家に持ち帰ってきたら、この半透明のビニール袋は、確実にすべて捨てます。

私は、以前の、レジ袋がタダで貰えていたときには、半透明のビニール袋などは、ほとんど使用したこともありません。

tつまり、捨てる、レジ袋の量自体は減ったものの、そのかわりに、半透明のビニール袋を捨てる量は増え、たんに、ゴミの種類が変わっただけで、むしろ、ゴミの量としては増えているのです。

このように、少なくとも私の身の回りでは、レジ袋の有料化の前と後では、むしろゴミの量は増えており、けっして、環境の向上には繋がっていない、といえます。

プラスチック製品の「有料化」

プラスチック製品の有料化

そんな、レジ袋の有料化の効果の程がさだかではないなか、現在、新しい法案が審議されています。

それは、スプーンやフォーク、ストローなどの有料化、です。

よく、コンビニ等で、弁当や、アイスクリーム、飲み物等を購入すると無料でもらえた、スプーンやフォーク、ストローなどが、今後(2022年4月から)は、タダではもらえなくなる、ということです。

来年からは、エコバックに加えて、スプーンやフォークも持ち歩くようにしないといけなくなるのでしょう。

今のところ、プラスチック用品、とあるので、お箸(割り箸)はどうなのかわかりませんが、このままいくと、おそかれはやかれ、いずれは規制(有料化)されそうですね。

例えば、仮に、箸などは、最初から弁当についていて、価格に含まれる、とするならば、当然ながら、弁当の価格は、その分、高くなるでしょうし、
そうなることで、これまで以上に、弁当の買い控えをする人は増えていきます。

ただでさえ、コロナ渦で内食にする人が増えている中、売上が落ちている、弁当業者や、コンビニ店は、ますます苦しくなっていくでしょう。

まとめ

まとめ

因みに、レジ袋の有料化をするさいに、小泉環境大臣がいっていた、「海洋汚染の問題」ですが、
海洋汚染で問題視されている、「マイクロプラスチック」は、ビニール袋とか、プラスチックゴミではなく、「科学繊維の粉」が大半なのだそうです。

規制するなら、ビニール袋とか、プラスチックゴミではなく、科学繊維を規制すべきなのに、
このような、ただたんに、我々の生活を、より不便にするだけで、実態を無視した政策を推し進めようとするのは、いかがなものか、と思います。

ただ、もしかしたら、政府は、レジ袋は、すぐ簡単にできるから、と言うだけで、始まりに過ぎず、最終目的は、プラスチックの全廃を目指している、のだとしたら、今後も、無くすことが可能な物(プラスチック)は、どんどん有料化していくのかもしれません。

今、企業にも、SDGs(エス・ディー・ジーズ)、つまり、世界が抱える問題を解決し、持続可能な社会をつくるための活動、が求められています。

プラスチックの規制は、我々の未来の環境に向けた、一環なのかもしれません。

スプーンやフォークにかぎらず、今後も、さまざまな商品を買ったときについてくる、おまけ(販促物)などは、規制の対象になることが考えられます。

「レジ袋」ではありませんが、今のうちに、そういった規制の対象となりそうなものを、きちんと保管してとっておくと、後々、価値があがって、得をすることがあるかもしれません。

私は、今後は、なんでもポイポイ捨てるのではなく、そういったものを見つけて、場合によっては、以前のレジ袋のように、きちんと保管していこうと考えています。
みなさんも、捨てる前に、ちょっとだけ、考えてみてはいかがでしょうか?

以上です。
それでは、また。

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