転職活動において、第一関門となるのが、書類審査、です。
作成した応募書類(①添え状、②履歴書、③職務経歴書)を、意中の企業採用担当者に送付し、そこで合格がもらえないと、次の面接審査、にすすむことができません。
特に、中高年の転職希望者にとっては、年齢が理由で、不採用となる場合が多いからこそ、一層、自身の強みや意欲、仕事に対する姿勢などが明確に伝わる書類になっていることが求められます。
そこで今回は、応募書類の中の、履歴書について、取り上げてみました。
基本的な書き方から、自身のアピールの仕方など、例をあげてご紹介していきます。
これをご覧になれば、ご自身の納得がいく履歴書が作れるようになるでしょう。
転職の履歴書について~中途採用ならではの書き方16のポイント~
転職の履歴書は、手書きでないといけないのか
もう1つの、職務経歴書の方は、PCで作成することが、一般的になりつつありますが、履歴書については、まだ、手書きの方がいいのか、迷われる方が多い、と思います。
いろいろ調査をしてみると、確かに、採用担当者によっては、手書きを好む方もいますが、少なくとも、PCで作成したから、という理由だけで、不採用、とすることはない、というのが、今は一般的なようです。
要するに、記載している内容の方が重要だ、ということです。
PCの作成であれば、手間がかからないので、その分、応募する企業が多くなっても、企業ごとに、細かく内容を見直して修正することができます。
したがって、当ブログでは、PCでの履歴書の作成、をオススメします。
ただし、PCの作成でも、氏名 だけは、手書きで書いた方がいい、と言われる方もいますので、そのあたりは、ご自身のご判断にお任せします。
転職の履歴書の書き方とは
履歴書の、写真や氏名、住所などは、採用担当者が一番最初に見るところです。
とにかくよい第一印象を与えられるように、
PCで作成するのであれば、各々の項目欄で、フォントの大きさを調整するなどして、極力、空白ができないように、バランスよく、文字を配置するようにしましょう。
履歴書の書き方のルールとして、特に注意して欲しい箇所を、順にご紹介していきます。
①年月日について
履歴書で頻繁に登場する年月日ですが、履歴書全体を、元号(令和元年8月)か、西暦(2019年8月)の、どちらか一方で、統一する必要があります。
どちらかというと、西暦の方が分かりやすいのですが、
日本の企業に提出するのであれば、元号+算用数字で、
外資系企業に提出するのであれば、西暦で、
統一するのが一般的です。
②ふりがなについて
この場合は、ひらがな、で記載します。
用紙が、フリガナならば、カタカナ、で記載します。
③捺印について
印鑑欄がない履歴書には、押さなくても特に問題はありません。
気になるのでしたら、図のように、氏名の右端に押せばいいでしょう。
また、押す際は、下に、本やノートなどを敷いて、クッション代わりにすると、うまく押せます。
ただ、印鑑は押し慣れていないと、うまくいかないので、
もし、履歴書を、手書きで書くのであれば、一番最初に押して、充分に朱肉を乾かしてから、書き始めるといいでしょう。
④写真について
写真は履歴書の顔でもあるので、特に気を使いましょう。
できれば、撮影は、照明の技術がある、写真館で撮ってもらい、Web履歴書にも使えるように、データーをもらうようにするといいでしょう。
スピード写真でもいいのですが、応募する企業が多いと、すぐに、写真の枚数が足りなくなってしまいます。
もし、スピード写真で撮る場合は、いすの高さを調節して、背筋を伸ばした状態で、目がややレンズを見下ろすくらいの位置にくるようにします。
そして、ひざに、白いもの(ハンカチなど)を置いて、下から光がくるようにして、顔の陰りをなくすようにしましょう。
男性であれば、
健康的で、気力にあふれているように見せられるといいでしょう。
女性であれば、
明るく、上品な印象を与えるようにするといいでしょう。
⑤現住所について
都道府県から書き、「丁目」、「番地」、「号」を使うようにします。
また、集合住宅は略さず、名称を入れます。
⑥連絡先について
現住所と異なる場合のみ、記載します。
同じ場合は、決して、「同上」とか、「〃」は記載せず、空欄にしましょう。
なお、連絡先を、自宅電話ではなく、携帯や、携帯のメールにして欲しい場合は、図のように、ここに書くと良いでしょう。
⑦学歴と職歴欄について
多くの履歴書では、図のように、学歴欄と職歴欄は一緒になっています。
中途採用で重要視されるのは、職歴欄ですので、
もし、職歴欄が足りないようであれば、
学歴欄は、高校卒業年からでもいいですし、最終学歴の入学年からの記載でも構いません。
⑧職歴欄について
職歴欄に余裕があれば、見やすいように、学歴欄と1行空けて、職歴、と記載します。
⑨配属先について
職種や配属先は必ず記載し、
図のように、簡単な業務内容も記載するといいでしょう。
なお、会社名が変更になったなどの場合は、図のようにして(現~)と記載します。
⑩退社理由について
自己都合の場合は、「一身上の都合により」が一般的です。
⑪昇進について
昇進は大きなアピールになるので、必ず記載します。
⑫実績について
アピールになる実績も、記載するといいでしょう。
⑬最後について
図のように、以上、で締めます。
⑭免許・資格欄について
年度に関係なく、資格は、採用担当者にアピール度の高いものから上に並べましょう。
たとえ、何もなくても、空欄では、印象が良くないので、
図のように、希望職種に役立つようなものがあれば記載しましょう。
その際、内容がよく分からないものであれば、簡単な説明も記載します。
また、どうしてもない場合は、
800点を目標にしています。
などでもいいでしょう。
その際は、受験日や目標レベルを具体的に記載し、前向きな姿勢をアピールしましょう。
⑮志望理由について
これがもっとも重要です。
市販の履歴書の書式は、いくつかあるのですが、とくに中途採用では、この志望理由の欄が大きいものを選びます。
志望理由については、
これらの記事でもご紹介したので、
合わせてご覧下さい。
まずは、志望会社のことをよく調べて、その会社の特徴や、独自性を把握して、いいところをあげます。
その中で、自分がやってきたことを掘り下げて、アピールできる点を見つけます。
そして、自分は今までこういう経験を積んで、こういうスキルがあり、貴社でこういうことができる、と裏づけるようにしましょう。
⑯本人の希望欄について
図のように、貴社規定に従います、とするのが一般的です。
まとめ
転職の履歴書について~中途採用ならではの書き方16のポイント~
たかが履歴書と言えども、求職者にとっては、次に進めるかの、重要な要素をもっています。
特に、中高年の求職者にとっては、これで、自らの実績を充分にアピールできないと、20代の求職者に勝つことが難しくなります。
ご紹介した内容を参考にして、
是非、自信の持てる履歴書を作成して下さい。
なお、これをご紹介するにあたり、PCで履歴書を自作してみました。
※A4二枚タイプ
もし、一から自分で作成するのがめんどくさい、と思われる方は、お問い合わせいただければ、データを差し上げますので、ご連絡下さい。

たいした物ではありませんが、
転職活動にお役立ていただければ、幸いです。

職務経歴書については、こちらをご覧下さい。

添え状については、こちらをご覧下さい。
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