これからの製造業のあり方について考えてみた

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前回、今後の自動車産業についての記事を書いたばかりなのですが、
今週(12/22)、業界にとって衝撃的なニュースがあったので、再度、自動車産業についての記事を書きたいと思います。

※前回の記事はこちら
>>今後の自動車産業のあり方

業界における、その衝撃的なニュースとはなにか、というと、
なんと、あのアップルが、2024年の電気自動車(EV)の生産開始を検討している、というニュースです。

私も、かねてから、アップルが、自動運転技術の研究をやっていたのは知っていたのですが、それに加えて、車載電池技術の開発をも進めていたそうで、その画期的な電池が、自社ブランドの電気自動車(EV)に搭載されるそうです。

前回、「私は、「自動車産業は、今後、業界再編が進んでいくだろう」と書きましたが、
とはいうものの、トヨタも、けっしてなにもしていないわけではなく、
その記事内では書きませんでしたが、実は、トヨタは、村田製作所や、TDKと組んで、全個体電池の開発を進めているのです。

全個体電池は、現在のリチウムイオン電池よりも、爆発などの危険性も少なく安全で、また蓄電量も多いので、電気自動車(EV)がかかえる航続距離の問題も解消され、ほんとうにできれば画期的なのですが、

※全個体電池についてはこちら
>>電気自動車(EV)から見える未来とは

今回、アップルが、自動車業界の参入を表明したことで、もうそれどころではなくなりました。

つまり、自動車業界は、完全に、ソフトウェアの戦いになった、という事です。

アップルが、電気自動車(EV)の生産を始めるのが、2024年からですから、あと、3年でしょうか。

仮に、そのときに、自動運転の技術は、まだまだだとしても、少なくとも、アップルが参入したということは、自動車業界も、OSの競争に入ったといえるでしょう。

つまり、車の肝となる部分は、電池でもモーターでもなくて、スマホと同じで、OSになる、というか、あたかも、OSが車の肝であるかのようにもっていかれる、はずです。

iPhoneはもとより、その他のスマホでの、車との連携もスムーズにできるでしょうし、さまざまなアプリなどが開発され、
もう、少々、電池の性能がいいから、とかはどうでもよくて、少なくとも、それが、マイカーの購入の決め手にはなることはなくなるはずです。

◇    ◇    ◇

思い起こせば、スマホで、画期的なイノベーションを起こしたのも、アップル(iPhone)でした。

私は今でもハッキリ覚えていますが、iPhoneがいよいいよ日本に入ってくるよ、となったときに、多くの人は、「ボタンのない携帯は売れない」とか、「バッテリーの消費が激しくて使えない」とか、「部品は日本のものを使っているので、パナソニックならすぐ作れる」とか言っていて、楽観視していたのです。

ところが、いざ、入ってきたら・・・携帯業界の市場から、日本のメーカーは、すべて駆逐されたのです。

それと同じことが、今後、日本が誇ってきた自動車業界でも起こるのではないか、いや、それも、かなり高確率で、日本の自動車メーカーは、今後、衰退していくのではないか、と思えるのです。

日本における、製造業の国内総生産に占める割合は、約20%で、これは、サービス業につぐ、日本経済をささえる、2番目に大きな産業です。

この日本の製造業の代表格ともいえる、自動車産業ですが、この自動車産業までをも、巨大IT企業に、駆逐されることになるのです。

ここで注目すべきは、アップルのやり方です。

ご存じの通り、アップルは、製造業(メーカー)でありながら、自分のところでは工場を持たない、いわゆる、ファブレス企業です。

一般的に、こういったファブレス企業は、IT企業がなることが多いのですが、このファブレス企業が、代表的な製造業である、自動車産業までをものみこんでいく(といってもまだ決まったわけではありませんが・・・)、というのが、私には、非常に衝撃的なニュースだったのです。

このニュースは、日本のすべての製造業にとっても、衝撃的なこと、ととらえる方がいいでしょう。

私は、機械メーカーに勤めていますが、当然のように、機械の開発、製造、販売を主な生業としています。

ですが、もう、製造業が、これまで同様、ただ、製品を開発して、つくって、販売しているだけではダメなのです。

いつ何時、どこかのファブレス企業に買収されるようなことが起こり得るか分からないからです。

たとえば、突然、その製品に関わる、さまざまなサービスなどを提供する会社が現れて、顧客などからの信頼が高くなって大きくなり、やがて、その会社が、その製品をつくっている、メーカーをも買収する、ということも、これからは十分起こり得るからです。

したがって、これからの製造業は、ただ製品をつくるだけではなく、その製品の利用や、利便性を高めた、ありとあやうる、さまざまなサービスなどの開発も、漏れなく、積極的におこなっていくことが必須になるのです。

そうやって顧客満足度を上げていき、どこかのファブレス企業に、入り込む隙をあたえないようにすることが重要になります。

繰り返しになりますが、今回のアップルの自動車業界への参入は、私にとっては、非常に衝撃的で、これからの製造業のあり方を考えさせられるものでした。

みなさんは、どう思われたでしょうか。
是非、考えてみて下さい。
きっと、すでにお勤めの方にとっては、自分の会社の新たな方向性についてのアイデアがわいてきたり、これから就活をされる方にとっては、企業選定や、自分のやりたいことが見えてくることでしょう。

それではまた。

番外編

ところで、なぜ、アップルは、自動車業界に参入するの?

まこと
まこと

これは、あくまで、わたしの推測なのですが、要因の一つとして、スマホ(iPhone)などのコモディティ化があげられるんじゃないかな。

一般的に、企業の価値、あるいは、その企業の期待値、というのは、株による、時価総額にあらわれます。

実は、アップル社は、この時価総額が世界一の企業で、その額は、225兆円 になります。

一方、今回、アップルが参入を表明している、電気自動車(EV)の代表的なメーカーである、テスラ社の時価総額は、64兆円です。

また、日本で、時価総額のトップ企業は、トヨタで、25兆円になります。

アップルは、世界一位、ということもあり、現在のところ、テスラとくらべても、かなりの開きがあります。

ですが、アップルは、スマホ(iPhone)などのコモディティ化が進む中で、このままでは、やがて、成長が著しい(※)、テスラに抜かれることを警戒していたのでしょう。

※テスラは、今年、会社設立17年で、同じ自動車業界のトップ企業である、トヨタ(会社設立83年)の時価総額を抜きました。

なので、かねてから、独自に、自動運転の研究や、車載電池技術の開発をすすめていて、その準備がととのったことから、今回、正式に参入を表明したと思われます。

やはり、何ごとにも準備は大切で、企業が発展をし続けるには、先を見通す力が必要ですね。

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まことあり

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