ダイソンがEV開発をあきらめた件についてまとめてみた

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みなさん、サイクロン式掃除機などで有名な、イギリスの、ダイソン社 はご存じだと思います。

以前、こちらの記事でも、

電気自動車(EV)から見える未来とは
前回、電気自動車(EV)が、 これから数年の間に、世界の自動車で主力になることが確実視されている一方、 航続距離の短さや、充電時間の長さなど、 問題点も多いことをご紹介しました。 そこで今回は、今後主力となる、電気自動車(EV)について、 ...
ダイソンは、コードレス掃除機で培った、バッテリーや、モーターの技術を活かして、2020年までに、電気自動車(EV)市場に参入を表明しています。

と、ご紹介しました。

これから自動車業界は、
ガソリン車から、電気自動車(EV)にシフトしていきますが、
エンジンがなくなり、単純なモーターに置き換わることで、
新興国や、これまで自動車とは無関係だった、ベンチャー企業なども参入しやすくなり、既得権益の破壊が起こってくるであろう、

といった内容です。

ところが、先日(2019/10/10)、
このダイソン創業者の、ジェームズ・ダイソン氏が、

「採算が取れる見通しが立たない」として、
「電気自動車(EV)の開発を中止する」と発表しました。

英ダイソン、EV開発を中止 採算のメド立たず(日本経済新聞より)

私も、ご紹介した手前、注目していましたし、ダイソンのこの結果は、非常に残念に思いました。

今回は、この記事に対して、様々な声があがっていたので、ご紹介します。

まず、多かった皮肉な意見としては、

  • 大爆音EVとか、受けそうだったのに。
  • さすがに吸引力だけでは前に進めないってことか。
  • 無駄に高かったのかな?
  • 大損(だいそん)になるから…。

などがありました。それに対して、

  • こういうのを笑って、スマホも、家電も、ドローンもやられたのがわからないのか?
  • サイクロン号を期待してたのに。
  • ちょっとダイソンの車、見たかったな。残念だわ。

という、私同様、少なからず、期待していた人もいたようです。

また、失敗した要因として上がっていたものは、

  • すべてのパテントを抑えられてる現状で、 どーやって利益出すつもりだったんや?
  • 原価が高くなったんだろうね。苦労して作っても、ライバルは中華製の、「とりあえず電気で動くもの」だろうし。
  • 巨大製造設備投資、AI、電装、走行安全技術、膨大な部品の組立が、割に合わないんだろう。
  • 自動車メーカーが本気出してきたから、そのスピードに間に合わなくなったんだろう。
  • 自動車を、一定品質で、安く量産することのハードルの高さを舐めすぎだよ。

などの声がありました。

そもそも、クルマは、ユーザーが、命を預けて公道を走らせるものなので、
当然ながら、家電やPC、スマホと同じ感覚では作れません。

私も、そのように、参入の障壁が高いからこそ、
ダイソンには、それを成し遂げてみて欲しかったのです。

ですが、実際は、作ることは出来たとしても、
問題は、他社との価格や、技術競争で勝てるかどうか、というところになり、
やはり、その点が難しかったようです。

  • EVは、誰でも作れて、価格競争が起こるから、それで、ダイソンは参入をやめたんだよ。

という意見がありましたが、恐らくそういうことなのでしょう。

ただ、今回のダイソンの撤退で、一部で、

  • ハイブリッド(HV)車の復権があるのでは?

という声もありましたが、

  • そもそも自動車会社じゃないダイソンが、参入を諦めただけで、
    現実には、EV市場自体は、参入企業が多く、活況であること。
  • どちらかといえば、今更、他業種の、ダイソンが参入するんじゃ手遅れなくらいに、強力な参入企業が多いこと。
  • 特に、発展途上国の企業の参入が強いこと。

などから、まだ、ガソリン車から電気自動車(EV)へのシフトは揺るぎない、との見方が強いようです。

電気自動車(EV)は、2025年には、本格普及して、価格も、ガソリン車を下回る、と言われており、

  • 日本は、トヨタが出遅れたが、まだ間に合う

といった意見もありました。

◇  ◇  ◇

また、少し、話題がそれますが、

  • 時代は、電気自動車(EV)じゃなく、中国製の、ドローンタクシーだよ。

といった声もありました。

なんか、こういうのをみると、わくわくしますね。
※ただし、私は、情けないことに、高所恐怖症なので、
じつは、上記の映像の、飛んでいるところは、怖くてまともに見ていられないのですが…。

日本でも、先日(2019/8/5)、NECが、旅客ドローンの初浮上試験に成功した、と発表がありました。

現在は、まだ、バッテリー寿命や航空規制の問題、安全性の確保など、
既存の技術や制度では対応しきれないハードルがいくつもありますが、
今後、政府が後押しし、精度やインフラ面が整って来れば、
実現化に向けて一気に進むでしょう。

2023年に事業をスタートさせ、2030年からの実用化に向けて動いているそうです。

◇  ◇  ◇

今回、企業が、新規事業に取り組んでの失敗例、となりましたが、
変化の激しい時代やテクノロジーに対する、こういったチャレンジは、
歓迎すべきことであり、また、私たちも、学ぶことが多かったのではないでしょうか。

失敗を恐れず、スピード感をもって行動することにより、
イノベーションを起こして、新たな成長曲線を描いていく、

これが、今、私たちに求められているものであることは、疑う余地もありません。

これからの第4次産業革命として、よく名前があがるものとして、
さきの、ドローンをはじめ、AI、IoT、5G、AR、VR、ブロックチェーン
などがありますが、
是非とも、これらのテクノロジーを有効活用し、世界に先駆けて、実現化に向けて動いていくといいですね。

今よりもっと、新しいことで、毎日、わくわくするような、そんな社会になることを期待しましょう。

それでは、また。

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