みなさん、こんにちは。
先日(3/14)、私の住んでいる東京では、今年、全国に先駆けて、統計開始以来、もっとも早い、桜の開花が見られました。
大変、喜ばしいことなのですが、今年は、コロナウイルスの影響で、花見もできないこともあり、どうしても、あまり、明るい気持ちにはなりません。
先日も書きましたが、
去年10月からの、消費税の増税や、
今現在の、世界的なコロナ流行への政策などにより、
国内の消費が落ち込み、企業の業績も、見通しが暗いものとなっています。
それに合わせて、日経平均も、このひと月の間に、2,4000円から17000円となり、2008年のリーマンショック以上の歴史的なスピードで、下落をみせています。(2020/3/18現在)
これらのことは、必然的に、雇用や給与の見直しといったことで、私たちの身にふりかかってくるでしょうから、どうしても、気が滅入ってしまうのです。
中でも、将来において不安に感じるのは、お金の問題です。
誰しも、健康で長生きを目指す、というのは当然ですが、永遠に、という訳にはいきません。
もし、将来、体が動けなくなって、働けなくなってしまったら、どうなるでしょうか。
その時に、もし、お金がなかったら、と考えると、とても不安になりますね。
つまり、お金を増やすことは、誰にとっても、人生においての必須なテーマ、でもあるのです。
そこで、今回は、この、お金増やす方法について、ご紹介したいと思います。
つまり、資産運用の種類のご紹介、です。
資産運用についてご存じない方でも、わかりやすくご紹介していきますし、
また、すでにやられている方でも、もしかしたら、ご存じない方法もあるかもしれませんので、ぜひ、ご覧いただけたら、と思います。
お金の増やし方~11種類の資産運用~
1.預金(普通預金・定期預金など)
これは、説明不要ですね。
社会人なら、誰でも持っているであろう、「預金口座」です。
私は、大学入学で、実家のある名古屋から、東京へ出てくるときに、
はじめて、母から、自分用の、銀行のキャッシュカードと、通帳をもらいました。
その時に、これからは、ちゃんと、自分でお金を管理していかないといけないんだな、と強く思ったものです。
ご存じの通り、この「預金口座」は、日ごろから使う、生活資金、を入れておくところです。
「普通預金」に給与が振り込まれ、また、口座振替などの各種引き落としを設定しているなど、生活をするのに必要な資金を入れておくところですね。
このように、「普通預金」は、お金の出し入れが自由で、便利である反面、
口座に、いくらお金を入れていても、金利は、低く抑えられています。
例えば、大手メガバンクの「普通預金」の金利は、
0.001%
で、100万円を、1年間、預けていても、たった、10円しか、利息がもらえません。
営業時間外のお金の出し入れや、振り込みなどで、数百円の手数料がかかることを考えると、これはやってられませんね。
ですが、大手メガバンク以外の銀行では、この「普通預金」の金利を高くしているところがあります。
例えば、ネット銀行の、楽天銀行(※)では、この「普通預金」の金利を、
0.1%
にしており、100万円を、1年間、預けると、1000円の利息がもらえます。
※ただし、楽天銀行で、この金利を得るには、楽天証券の口座も作り、別途マネーブリッジの申し込みが必要です。
私が調べたところでは、「普通預金」の金利としては、最高で、0.11%でした。
銀行によって、その金利の条件等がありますので、銀行への信頼も考慮して、ご自分にあったものを選ぶとよいでしょう。
一方、「普通預金」より、利率は高く、原則、満期まではおろせない、「定期預金」、もあります。
「定期預金」は、例えば、老後のために、お金を貯めておきたいとか、使う時期や、目的が決まっているものに対して利用されます。
銀行の「定期預金」の金利は、以下の通りです。
定期預金(1年) | 0.01~0.20% |
定期預金(3年) | 0.01~0.22% |
定期預金(5年) | 0.01~0.25% |
う~ん、「定期預金」も、期間中は、お金を引き出せないにもかかわらず、
それほどたいした金利ではありませんね。
このように、「預金」でお金を増やすことは、あまり期待ができません。
それでも、病気や失業など、万一の出費に備えて、生活費の半年分のお金は、「普通預金」に入れておきましょう。
2.国債・社債
「国債」や、「社債」についても、ご存じの方はいらっしゃるでしょう。
国や企業などが、資金を借り入れるために発行する証券、のことです。
例えば、「個人向け国債」は、最低でも、0.05%の利率が保証されているため、
先の「預金」より、有利な利回りで、満期を待てば、元本と利子が受け取れる、というものです。
また、1年以上経過すれば、中途換金もできるので、「定期預金」代わりにもなります。
一方、「社債」は、企業によって利率が異なり、
一般的には、企業の信頼度が低いほど、利率は高くなります。
株価連動債や、外貨建てなど、種類が多いのが特徴です。
さまざまな債券の利回り
個人向け国債「固定3,5,10年」 | 0.05% |
シティグループ 米ドル建て社債 | 4.31% |
国際金融公社 メキシコ・ペソ建て債券 | 6.37% |
株価連動債(LINE) | 7.00% |
新聞などでも、たまに、利率の高い「社債」が販売されていることがあります。
興味のある方は、チェックをしてみてはいかがでしょうか。
3.外貨預金
「外貨預金」とは、海外の通貨で預金すること、です。
こちらも、「普通預金」と、「定期預金」があります。
先にもご紹介しましたが、日本はゼロ金利政策をとっており、持っていても、ほとんどお金が増える、ということはありません。
ですが、海外の通貨は、日本円では考えられないくらい、高金利な国もあるので、お金が増えるのです。
ただし、為替が円高にふれると、高金利が吹き飛ぶほどの損失を被ることもあるので、為替のリスクがあることは、理解しておきましょう。
また、円を、外貨に換えたり、逆に、外貨を、円に戻したりする際は、為替手数料がかかるので、その点も注意しましょう。
外貨の定期預金(1年)
米ドル | 0.80% |
ユーロ | 0.02% |
英ポンド | 0.20% |
豪ドル | 1.20% |
南アランド | 6.50% |
よく、広告などで、高い金利をうたっているものもありますが、
適用期間が、数カ月だけ、ということもあるので、気をつけて判断しましょう。
4.株
「株」は、資産運用の代表格ともいえるので、やられている方も多いでしょう。
主には、個別の企業に投資し、売買によって、差額の「値上がり益」を得る、というものです。
株価は、つねに変動するので、
安く買って、高いときに売れば、利益になりますが、
逆に、買った時よりも、低い値段で売ることになれば、損をすることになります。
手法としては、そのときどきで、はやっている銘柄の企業などを分析する、ファンダメンタルズ分析と、
チャートや板などをみて、売買のタイミングをはかる、テクニカル分析、があり、今回はくわしくはご紹介しませんが、どちらも非常に重要です。
例えば、最近の銘柄では、やはり、コロナ関連の銘柄が積極的に買われ、
株価も上昇しやすくなっていました。
また、その、コロナ関連のなかでも、はやり廃りがあり、この1~2ヶ月の間に、
マスク、防護服関連 → 薬、ワクチン関連 → テレワーク関連
と、それぞれに関連する銘柄(企業名)に人気が集中し、またこれが、移っていくのです。
勝つためには、こういった銘柄選びと、売買のタイミングが重要となります。
また、「株」には、このような「値上がり益」のほかにも、
「配当」や、「株主優待」(株主へのプレゼント)をもらえるものもあります。
※「株」については、以前、こちらの記事でくわしくまとめましたので、あわせてご覧下さい。
>>株を始めたい方必見!メリットや口座開設の流れをやさしく解説します
5.投資信託
「株」は、個人でやると、先の分析不足や、資金不足などで、思うように増やすことができないことも十分にあり得ます。
特に、現在のような下落相場で、株価が急転してしまうときなどは、
初心者は、手を出すと、大きな損害を抱えてしまうこともあるので、大変危険です。
そこでおすすめなのが、「投資信託」です。
「投資信託」では、先の個人投資家から集めた多額のお金を、専門家が、幅広い銘柄に、分散投資をしてくれます。
また、その投資対象も、日本株や外国株、債券など、さまざまなジャンルがあり、個人投資家は、そのジャンルを選ぶだけで、専門家が、そのジャンルの複数の投資先に分散投資をしてくれるので、リスクが低くなるのです。
なかでも、TOPIXなど既存の指数に連動する、「インデックスファンド」は、リスクが低く、安定した収益も望めるため、オススメです。
その他、リスクは大きくなるものの、専門家が、投資対象を選別する、「アクティブファンド」もあります。
特に、NISAやiDeCoでは、各種手数料や、信託報酬コストが低く抑えられているので、初心者の方が、始めるには向いています。
特に、今は、世界的に株価が下落しているので、これから始めるのには、時期としては、最適、と言えるでしょう。
「投資信託」は、少額から、投資先を分散できますし、
特に、海外の株など、選択が難しい投資をしたい場合は、便利です。
ただし、専門家が選別してくれるものの、元本の保証はなく、価格は変動しますので、リスクがあることには変わらないので、その点は注意しておきましょう。
6.ETF
「ETF」とは、一般の、金融商品取引所で取引される、投資信託のことです。上場投資信託、とも言われます。
「投資信託」でありながら、証券取引所に上場しているので、「株」と同様、リアルタイムで売買が可能で、保有コストも安いのがメリットです。
日経平均や、NYダウ平均などの指数に連動するものから、一定のテーマに合う対象のものに、まとめて投資する商品もあります。
例えば、今は、コロナの影響により、日本だけでなく、世界経済も大暴落しおり、軒並み、株価は、大幅下落しています。
しかしながら、そんな中でも、経済の恐怖指数といわれる、VIX指数をもとにした、
国際のETF VIX 短期先物指数
は、大暴騰しているのです。
こういった変わった商品もあるので、そのときの市場に合った商品を、探してみるといいでしょう。
「ETF」は、保有にかかるコストが、「投資信託」より安く、個人の資産運用に向いている商品、とも言えます。
7.リート
「リート」は、不動産を対象とした「投資信託」で、証券取引所に上場しています。
賃料収入を、投資家に分配するしくみなので、少額で「大家さん」になることができ、安定した分配金が、期待できるものです。
また、分配の時期が異なるものを組合わせれば、毎月の分配も可能になります。
価格は変動するものの、株式よりも、変動幅は、穏やかな傾向があります。
また、日本や、海外の複数のリートに分散投資する、リート型投資信託、もあります。
2019年の「リート」の平均的な利回りは、約4%で、安定した分配があり、人気がありましたが、ここにきて、「株」同様、大暴落しており、雲行きが、かなり怪しくなってきました。
8.金
「金」は、商品投資の代表格、ともいえるでしょう。
小額からでもOKですし、独自の値動きをするのが、特徴です。
現物を買って、保有する方法のほか、純金積立や、先物取引でも、投資が可能です。
東京証券取引所には、金価格に連動する「ETF」が上場していて、少額から手軽に投資できます。
「株」などと同様、価格は変動しますが、配当などはありません。
また、一般的には、「有事の金」ともいわれており、金融危機など、株価が下がる局面では、値上がりする傾向にあるようです。
しかしながら、今現在の、コロナによる金融危機では、その「金」ですら、お金に換えられ、価格が下がっています。
実は、金だけでなく、安全資産と言われている、円や債券も売られているのです。
それほど、現在は、世界中の人々が不安に感じている、ということがいえます。
主な投資法
金現物 | コイン | 純金積立 | 金ETF | 金先物取引 |
「金」の高値づかみを避けたいなら、「純金積立」、
手軽に売買したいなら、「金ETF」が向いています。
9.FX
「FX」は、各国の為替の変動を売買して、差益を得るものです。
「株」では、信用取引といって、自分が持っている資金の、3.3倍までの資金を借りて投資が可能ですが、
「FX」では、業者に、一定額のお金(証拠金)を預けることで、リバレッジをかけられ、なんと、25倍までの投資が可能となります。
為替の変動が、上か下かを予想して、買いでは入るか、売りで入るか、を決めるだけなのですが、
レバレッジをかけることにより、少額の資金でも、大きな利益が狙えます。
逆に、読みが外れれば、大損失を生むことになり、「株」よりも、ハイリスク・ハイリターンといえます。
また、高金利通貨を買うことで、金利を受け取れるものもあります。
主な通貨ペア
米ドル/円 | 豪ドル/円 | ユーロ/円 | メキシコペソ/円 | ユーロ/米ドル | トルコリラ/円 |
>>初心者でも勝てる、FXトレードのやり方【デモトレードによる解説】
10.CFD
「CFD」とは、買値と売値の、差額だけをやり取りする、証拠金取引(差金決済)です。
世界の株価指数や個別銘柄、金、原油など、さまざまな投資対象があり、
先にご紹介した「FX」は、「CFD」の、為替バージョンといえます。
「FX」と同様、レバレッジがかけられ、ハイリスク・ハイリターンであり、上級者向けな金融商品です。
主な投資対象
株式CFD | 株価指数CFD | 商品CFD | 債券CFD |
世界中の様々な投資対象に、少額で投資できるのがメリットです。
商品の特性を、よく理解してから、挑戦する必要があります。
11.不動產投資
「不動産投資」とは、マンションなどの不動産を購入して、賃貸することで、安定した家賃収入を狙ったり、また、値上がりしてから売却して、差額を狙う投資、です。
家賃収入などの不労所得は魅力的ですが、実は、デメリットも多いです。
資金の少ない人は、ローンを組むことになるので、ハードルは高いうえ、
また、高額のため、売りたいときに売れなかったり、空室のリスクもあります。
即金で買える資産家や、ローンを組みやすい、現役会社員に向きます。
>>資産運用を考えるなら、マイホームを買ってはいけない!~その5つの理由~
まとめ
お金の増やし方~11種類の資産運用~
- 預金(普通預金・定期預金など)
- 国債・社債
- 外貨預金
- 株
- 投資信託
- ETF
- リート
- 金
- FX
- CFD
- 不動產投資
以上、お金の増やし方を、ご紹介しました。
よく、資産運用のリスクヘッジでは、かごと卵でたとえられ、すべての卵をひとつのかごに入れるのではなく、資産を分散させて運用しなさいよ、といわれています。
みなさんも、上記に挙げた11種類の中から、自分に合いそうなものを選んで、資産運用をはじめてみてはいかがでしょうか。
資産運用を、いざはじめてみると、社会情勢などが大きく関係しており、色々と、勉強が必要なことが分かってきます。
これは、仕事とはまた違った、よりグローバルな視点でものごとをみることができるので、自身の成長にもつながるはずです。
もし、興味のあるものがありましたら、ぜひ、試してみて下さいね。
本記事が、あなたの資産運用の、お役に立てたら、嬉しいです。
今回は、ここまでです。
それでは、また。
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