先週(9/24)に、JR東日本が、「新幹線で、通販商品を運ぶサービスをはじめた」というニュースがありました。
なんでも、新幹線で、通販会社が販売している、東北地方の新鮮な農産物を運んで、今年3月に山手線に新しくできた、高輪ゲートウェイにて、受け渡しをする、そうです。
今後、月1回、「市」として定期的に行われるそうで、
農産物の受け渡しだけでなく、顧客は、アプリなどで生産者と直接つながり、調理の仕方等のアドバイスもいただける、とのことです。
私は、なによりも、「新幹線で通販商品を運ぶ」というのが衝撃的で、
「すごい時代が来たな、なんか始まった感がある」と感じました。
みなさんが、どのような反応をしているのか、気になったので調べてみると、
「貨物運ぶ列車に高い金出して乗る客ww」
と、笑う人や、
「戦前の荷物列車が復活とか、日本はどこまで貧しくなるんだろう…」
と、悲観するご年配の方もいらっしゃったようです。
今回は、そんな、「新幹線で通販商品を運ぶ」ということについて、考えてみたいと思います。
これからの物流は変わるのか?
「新幹線で通販商品を運ぶ」ということに対して衝撃は受けたものの、
よくよく考えてみると、単に、コロナで、パラダイムシフトがおこっただけなのでしょう。
そもそも、空気を運んでいたって、売り上げにはなりませんから、当然の流れとも言えます。
同じように苦しんでいる、航空各社もやれば良いのではないでしょうか。
このような輸送手段の転換のことを、モーダルシフト、と呼ぶそうですが、今後、貨物新幹線、くるかもしれません。
例えば、東京から荷物を送る場合、
貨物新幹線ができれば、東京→大阪間の荷物が、半日で届くようになるでしょう。
朝出した荷物が、午後には受け取れる、とかになるはずです。
もちろん、大阪だけでなく、福岡等、日本のほとんどの主要都市でも可能となり、今後、「(注文した)荷物はその日に受け取れることが当たり前」の世の中になるかもしれません。
一方、アメリカでは、通販会社最大手のアマゾンが、今年の8月に、規制当局からの認可を受け、ドローンを使って、商品を宅配するサービスを、試験的にはじめています。
今後は、単に、荷物がその日に届くだけでなく、荷物を送る側も、受け取る側も、GPSでトラッキングして、リアルタイムに荷物の位置がわかる、そんな時代がくるでしょう。
変わる私たちと、これからの世の中
おそらく言えることは、私たちは、一度でも、そういった、「便利なサービス」、
つまり、「商品を、早く、安く届けたり、受け取れたり、といったサービス」を体現すると、「もう、元には戻れなくなるだろう」ということです。
そのサービスによって、例えば、ドローンが墜落して、死傷者が出たとしても、それによって、「サービスをやめよう」とは、ならないでしょう。
むしろ、それに適応するように、「私たちが変わっていく」はずです。
例えば、保険はすぐできるでしょうし、ドローンも、AIが、被害を最小限に抑えられるように、改良されていくでしょう。
もしかすると、ドローンが、万が一、制御不能になったら、商品もろとも自爆するとか、になるかもしれません。
また、私たち自身も、コロナで、マスクをつけるのが当たり前になったように、通勤、通学で、ヘルメットの着用が、当たり前になるかもしれません。
そうやって、世の中が変わっていくのです。
私が何を思ったのか、というと、
これまでは、「リスクだと思ってやらなかったこと」が、
むしろ、これからは、「やらないことの方がリスクとなる」ことが増えてくるのではないか、ということです。
ドローンの件で言えば、ほとんどの人が、「危険だからやめよう」と思うはずです。
でも、中国では、ドローンタクシーが空を飛んでいますし、ドイツでもドローンタクシーは、実用化に向けて法整備がすすんでいます。
リスクがあるからと、それをやらなかったり、利用しなかったことで、世界から取り残されたり、競争相手に負けて、業績がさがったり、といったことが、これからは多くなるでしょう。
特に、デジタル化で、ますます時代の変化のスピードが速くなりますから、それが顕著に現れるようになるはずです。
もちろん、「なんでもかんでも、飛びつけばいい」という訳ではありませんが、「迷ったら、まず試してみる」ということは、これからは大切になるのではないでしょうか。
私は、このような物流の形態の変化からも、「スピードが大事」「思い立ったら即行動」を心がけたいな、と思いました。
まとめ
現在、JR東海では、「静岡県が工事計画に同意しない」ということで、「リニア計画」が止まっていますが、
もし、「リニア」が完成したら、今回の「貨物新幹線」との、すみわけ、ができるかもしれません。
つまり、「リニア」には「人」が乗って、従来(今現在)の「新幹線」は、「荷物を運ぶ」というようにです。
いずれにしても、もう、人口の減少時代に突入していますし、こういった方向性は、遅かれ早かれ、いずれ模索する羽目になります。
コロナを機に、日本では、遅れていた、「IT化」も進んできていますし、出張なども減ってきています。
それはいいことなのですが、一方で、これからは、「出張どころか、会社自体が消えちゃった」といった、笑えないレベルの話になっていくことが、十分に予想されます。
そうならないためにも、本文でも書きましたが、これからは、仕事でも、「取捨選択を、スピードをもって行う」ことが必要で、「迷ったら挑戦してみる」「チェンジ&チャレンジの精神」が、これまで以上に大切になっていきます。
「間違わない判断を、スピードを持ってできるようにする」ためにも、
日ごろからアンテナを張り、「ニュース」や「SNS」、「本」などでの情報収集も欠かせません。
それが、私たち自身の将来を導くことになるのではないでしょうか。
- 取捨選択を、スピードをもって行うことが必要。
- 迷ったら挑戦してみる、チェンジ&チャレンジの精神が大切。
- 日ごろからアンテナを張り、「ニュース」や「SNS」、「本」などでの情報収集を欠かさないこと。
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