転職の職務経歴書について~中途採用ならではの書き方~

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前回の履歴書に続き、今回は、応募書類(①添え状、②履歴書、③職務経歴書)の中の、職務経歴書についてご紹介していきます。

書類選考の決め手となるのが職務経歴書です。

採用者側に、「是非、会ってみたい」と思わせるように、専門性をしっかりと伝え、即戦力であることをアピールする、

これが職務経歴書の役割です。

書式は自由なので、どのようにも書けますが、採用者側が知りたいのは、「この応募者はうちに貢献できる人材なのか」ということだけです。

このため、人によって違うことはもちろんのこと、応募する企業のニーズによっても書く内容が違ってきます。

ここでは、職務経歴書の基本的な書き方を、ポイントとともにご紹介していきます。
是非、これをもとに、自身の応募する企業ごとに、最適な職務経歴書を作って下さい。

そうすることで、書類審査が通過しやすくなり、採用へ近づくことができるでしょう。

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転職の職務経歴書について~中途採用ならではの書き方~

職務経歴書では、特に、中高年の応募者は、職務能力を重点的に示す必要があります。

その企業に、優秀な人材であることをアピールする必要があり、
豊富な経験こそが、20代の応募者に差をつけられるポイントでもあるからです。

そこでまずは、職務経歴書を作成する際のポイントについてご紹介していきます。

希望する職種に合わせた内容にすること

一般的に、職務経歴書は、A4用紙2枚 でまとめることがよい、とされています。
これよりも、多すぎても、少なすぎても、あまりいい印象をあたえることができません。

このため、特に中高年の応募者は、経験豊富なことはいいことなのですが、
自身の職務経歴をすべて書こうとするのではなく、
応募する職種に合わせたものを厳選して、
その業務内容や実績などの中身を充実させることに力を入れるようにして下さい。

実績は、具体的な数字を使って、前向きな表現を使うこと

また、職務経歴書への記載は、企業へ、貢献した内容を、わかりやすく具体的に書くようにしましょう。
その際、数字を使って表現すると、説得力が増します。

構成的には、

〇〇を△△することによって、□□に(を)××した

という表現で、
××の部分には、次のような動詞を入れます。

成功した、貢献した、増加させた、回復させた、構築した、削減した、可能にした、取得した、実施した、新設した、組織化した、達成した、寄与した、短縮した、向上させた、確立した、改革した、実現した、維持した、拡大した、立ち上げた、統括した、導入した など

どうでしょうか?
これまでの経験の中で、自身に思い当たる、前向きで具体的な実績が出てくるようになったでしょうか。

それでは、こんどは、
基本的な職務経歴書の構成から、各々のポイントについて、具体的な例を出しながら、ご紹介していきます。

職務経歴書の構成

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①経歴要約

採用担当者は、短い選考期間の中で、多くの応募者の職務経歴書に目を通します。

このため、すべての応募者の職務経歴書を、すみからすみまで読んでくれるとは限りません。

そこで、まず、冒頭に、経歴要約を書きます。

これを書くことにより、採用担当者に、自身の職務経歴の中で、アピールしたい点を簡潔にまとめて紹介するとともに、
職務経歴に目を通す前に、ポイントをつかんで、全体を読みやすくさせることができるのです。

繊維メーカーで16年間在籍し、顧客満足を最優先としてユーザーニーズに100%お答えできる体制と地域密着型の商品販売を実行してまいりました。
その中で、販売管理・商品管理・在庫管理・利益管理・人事管理など、仕入れから販売まで幅広い経験と知識を蓄積しました。
また、お客様の満足度の向上に主眼を置き、商品取扱品目の見直しと商品提供方法の改善策を立案し、販売体制の強化・経費削減・利益確保のための多くの施策を実施することによって、大きな成果を上げて参りました。

②職務経歴 会社について

これは、よく、年代順で書くか、逆年代順で書くか、と議論になります。

先にご説明したとおり、採用担当者に目を通してもらいたいものを、できるだけ最初にもってくる、というのが定番なので、自身のキャリアに合わせて、選択するといいでしょう。

順調にキャリアアップをされている方など、通常であれば、逆年代順に書くのがいいのではないでしょうか。

その際、まずは、現状、勤めている(勤めていた)会社について、簡単に紹介します。

会社の業務や、資本金、従業員数などの規模、を記載します。

そして、その会社への入社、及び退社年月を、在職期間とともに記載すると、伝わりやすいでしょう。

また、会社都合の退職であれば、その点も記載するといいでしょう。
自己都合であれば、特に記載する必要はありません。

③職務経歴 内容

会社についての簡単な紹介がすんだら、
次に、自身の職務の在籍年月及び期間、部署名(人数も記載)、役職名、担当業務を記載します。

また、部署名だけでなく、その部署の業務の要約や成果による実績を、できるだけ数字を用いて表現すると、より伝わりやすくなります。

できれば、成果だけでなく、そのプロセスなども明記するといいでしょう。

多種多様な顧客ニーズに対応すべく、管理体制の強化・見直しを推進するとともに、従業員の作業効率を向上・改善しました。
適正在庫数の設定と売れ筋商品の強化を実施し、新たな在庫管理システムを構築することで、欠品防止と売上増加に貢献しました。

・従業員の対応能力向上を目的とした商品管理マニュアルを作成し、様々な局面に全従業員を投入することができるようになり、作業効率の大幅アップを実現させました。
・新たな在庫管理システムを立案、実施することによって、即時在庫チェックが可能となり、不要な後方在庫25%削減に成功しました。
・店舗同士の商品交換ルートを簡素化させ、売り逃がしと売れ残りの両方を改善し、売上高減少傾向に歯止めをかけました。

④セールスポイント

職務経歴が一通りまとまったら、最後に、セールスポイントを記載します。

このセールスポイントや自己PRなど、自身の強みが分からない、という人は、以下のキーワードをヒントに、具体的なエピソードを書き出して下さい。

積極性、チャレンジ精神、熱意、責任感、情報収集能力、分析力、目標達成力、計画力、コミュニケーション能力、交渉・調整力、文書作成能力、プレゼン力、ねばり強さ、企画力、継続力、協調性、柔軟性、応用力、マネジメント力、適応力、専門知識、人脈、サービス精神、リーダーシップ など

また、セールスポイントは、目立たせるために、枠で囲むなどするとよいでしょう。

・常に改革意識を持ち、組織の目標達成に向けて行動します。
・優先順位・手順を自ら計画し、作業を進めます。
・人一倍強い責任感で仕事を遂行し、信頼を獲得します。
・相手の立場に立って物事を考え、判断することが得意です。
・「和」を大切にし、協調性を持って組織に貢献します。
・目標完遂まで、粘り強く努力する強い意志を持っています。

なお、最後は、以上 と記載します。

まとめ

転職の職務経歴書について~中途採用ならではの書き方~

職務経歴書を書く際のポイントは、

  • 自身の職務経験の中から、職種に合わせたものを厳選して、
    業務内容や実績などの中身を充実させること
  • 実績は、具体的な数字を使って、前向きな表現を使うこと

また、職務経歴書は、ご紹介したとおり、

  • 経歴要約
  • 職務経歴
  • セールスポイント

の順に記載します。

また、職務経歴は、余程のことがない限り、逆年順に書くことをオススメします。
というのも、転職においては、これまで自身が積み上げてきた実績のなかでも、
今現在の自分が、もっとも重要視されるからです。

このため、たとえ、今現在の自分に対して自信がなくても、それが問題にならないことをきちんと説明できないと、採用は遠のいてしまいます。

すでに退職されていて、在職から間があいている方でも、資格取得に向けて努力している、など、前向きなアピールがあれば、そのことは記載するようにして下さい。

最終的に、職務経歴書は、自己分析の質と量がモノをいいます。
是非、前向きな現在の自分をアピールして、自身が売れる職務経歴書を作成して下さい。

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履歴書については、こちらをご覧下さい。

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添え状については、こちらをご覧下さい。

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