キャリアの形成に影響を及ぼす3つの要因~時代の変化への対応~

career-formation-top仕事の悩み
スポンサーリンク

みなさんは、ご自身のキャリアについて、どのようにお考えでしょうか。
今後、どのように積んでいったらいいのか、お悩みではありませんか?

以前、こちらの記事で、

会社員として、キャリアを積むとはどういうことか、を述べましたが、

人生100年時代、健康寿命も延びる中で、
これからのキャリアのあり方は大きく変わってくることが予想されます。

そこで今回は、キャリアに影響を及ぼす要因について、見ていこうと思います。

要因を知れば、中長期的な視点で自身のキャリアをとらえ、想像することができ、
自身の長い人生に備えることができるようになるはずです。

是非、ご覧ください。

スポンサーリンク

キャリアの形成に影響を及ぼす3つの要因~時代の変化への対応~

1. 会社員の給与事情

small-salary

みなさんは、「r>g」という式をご存じでしょうか。

これは、フランスの経済学者、トマ・ピケティ氏が、世界的なベストセラーとなった、書籍「21世紀の資本」の中で示している式です。

r、gのそれぞれの意味は、

r(リターン:資本収益率)・・・投資などの資産運用から得られる利益率
g(グロース:経済成長率)・・・働いて得る所得の伸び率

であり、

「働いて得る賃金」よりも、
「株や不動産などへの資産を投資して得られる収益」
の方が大きい、ことを意味しています。

歴史上の統計的にみても、常にこの式は成り立っており、

株主に向けた「配当金」や、企業の「内部留保」は増えるが、
「労働分配率」はさほど上がらない、

つまり、会社員であるうちは、給与が増える見込みは極めて少ない、ということです。

著書の中でも、ピケティ氏は、
資産を持っている人と、持たずに働く人との格差は広がる一方だ、と嘆いていました。

これを聞くと、なんだか、会社員として働くのは、少し損をしてるような気がしますね。

とはいっても、資産を持たないことには始まらないので、働かない訳にはいかないのですが・・・。

しかしながら、最近では、これに対して、

従業員に持ち株制を導入して、「労働分配率」を上げていこう、

という動きもあります。

私事で恐縮ですが、私の勤めている会社では、
ある一定の役職(課長)以上は、自社株を、強制的に、購入することになっています。

強制的に、とはいっても、たとえ自社株が下がったとしても、勤めている間は、元本は保証される、というものです。

今のところは、私の会社では、元本が保証されているので構わないのですが、
決して、業界の市場成長率は良くありませんし、今後どうなっていくかは分かりません。

全ての会社の従業員の方が、自社株を持ちたい、と考えているとは思えないので、いずれにしても、会社員の給与が増える見込みは極めて少ない、と言えそうです。

2. 事業の短命化

bankruptcy

世の中の流れや、テクノロジーの急激な進展によって、
競合があらゆる業界から、突然、参入してくるようになりました。

以前、こちらの記事でご紹介しましたが、

自動車業界も、電気自動車(EV)にシフトしていくことで、
これまで全く自動車業界に縁のなかった企業も参入を表明しており、
今後、業界再編がおこってくるでしょう。

他にも、スマホが普及することにより、デジカメや、地図の業界が、あっという間に衰退していきましたね。

このように、今、安泰と思われているような業界でも、一瞬で構造が変化していくことは充分に考えられます。

企業そのものの存続もさることながら、自身の仕事も変化していくことがありえます。

冒頭でご紹介した記事の中でも、専門性を高めることへの重要性を述べましたが、
これからは、ただ技術を高めるだけでなく、常に創造力を働かせ、変化に応じて、
自身でその技術を活かしていけるようにしていくことが求められます。

その会社内、あるいは、社外で、あらたなサービスを自分でつくる、といったことも考えていかなければならないでしょう。

キャリアの形成においては、決して会社に依存しすぎるのではなく、働きかたの志向性を変えていくことが大切になっていきます。

因みに、米国では、2020年までに、労働人口の半分が、フリーランス(自営業や副業も含む)になる、という予測もあります。

今後、日本でも、同じように、こういった傾向が現れてくるでしょう。

3. 長寿社会

longevity-society

今後は、〇〇歳になったら定年退職、という概念がなくなり、
だれもが、生きている間は、何らかの仕事や活動をする時代となっていきます。

当然のことながら、自身のキャリアについても、
定年退職なき時代に向けて、策定し、明確にして、着実な一歩を踏み出していかなくてはなりません。

2017年3月に、日本老年学会が、これまで65歳以上と定義されてきた「高齢者」を、75歳以上に見直すように求める提言を発表しました。

医療の進歩や、生活の質の向上などにより、10年前に比べ、身体の働きや知的能力が、5~10歳は若返っているからだそうです。

では、今後、さらに年月が流れたら、一体どうなるのでしょうか。

このブログを見て下さる方の多くは、思っている以上に、健康的に60歳以降を過ごすことになる可能性が高いでしょう。

アイルランド出身の詩人、オスカー・ワイルド(1854~1900)の名言の一つに、

「老年の悲劇は、彼が老いたからでなく、彼がまだ若いところにある」

というのがあります。

この言葉は、現代になって、ますます重みを増しているのではないでしょうか。

若い方にとっても、この課題が、人生最大の課題の一つになっています。

老年になっても、自身の生活や働き方、価値観をしっかり持つことが必要であり、
これまでには考えられないような、大きな影響が及ぶようになってきます。

充実した老年期を過ごす為にも、自身はどういったキャリアを形成していくのか、考えていかなければなりません。

まとめ

キャリアの形成に影響を及ぼす3つの要因~時代の変化への対応~

キャリアの形成に影響を及ぼす3つの要因としては、

  1. 会社員の給与事情
  2. 事業の短命化
  3. 長寿社会

があります。
いずれにしても、対処の方法としては、

専門性を高めつつ、常に創造力を働かせ、変化に応じて、自身でその技術を活かしていくことが求められます。

もちろん、健康であることは大前提であり、
自身の生活や働き方、価値観をしっかり持つようにしていきましょう。

#NAME? #NAME?

仕事の悩み
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
まことあり

コメント