今回は、お金に関することとして、ギャンブル(賭け事)について、考えてみました。
サラリーマンにとっても、いわゆる、ギャンブル(賭け事)は、娯楽の1つで、楽しんでおられる方もいらっしゃると思いますが、
当然のことながら、資産運用を考える上では、絶対に手を出してはいけないものです。
ただ、よく知りもしないのに、頭ごなしにダメだ、というのもよくありませんし、
カジノ計画など、国の財源や国策にも関わってくることでもあるので、
その辺りも考慮しながら、ご紹介していこうと思います。
カジノやギャンブルの種類ごとに、その是非について考えてみた
まずはじめに、主なギャンブル(賭け事)の、還元率、について調べてみました。
主なギャンブル(賭け事)の還元率
ご覧の通り、国がおこなっている、宝くじやサッカーくじが、いかに還元率が低いか、おわかりいただけるか、と思います。
ここで、宝くじや、サッカーくじについて、ご存じない方のために、
簡単にご紹介すると、
であり、
どちらも、毎回、最高数億円、という単位で当選する方が出ます。
すごい金額ですよね。
そもそも、宝くじは、当初、最高1億円 だったのですが、
これがどんどん金額が上がっていったのは、サッカーくじ の影響が大きい、
といえます。
サッカーくじは、Jリーグ発足した、2001年から、「日本にサッカー文化を育成する」という大義名分で開始されました。
サッカーくじの特徴として、試合の結果で当選者が決まることから、
参加者が、誰一人試合結果を的中させられないと、当選金が繰り越され、
既定の上限に達するまで賞金が増えていきます。
これを、キャリーオーバーといいます。
今のところ、
キャリーオーバー上限 12億円
(関連法では15億円まで: 2019年7月現在)
となっており、
これに伴い、宝くじも、当選金額が上がっていきました。
令和最初の、サマージャンボ宝くじは、1等、前後賞を合わせて、なんと、
7億円
です。
このように、宝くじの賞金が高くなるのは、総務省(宝くじ)と、文部科学省(サッカーくじ)との、省庁間の利権争いの結果、ともいえます。
ただし、当然のことながら、賞金が高くなったからと言って、当選し易くなったわけではありません。
上記の還元率をみても、どちらも、当落に関係なく、購入したときに、まず、くじの半分以上は没収されてしまうのです。
で、その後の抽選確率ですが、
宝くじやサッカーくじで、最高の1等に当選する人の割合は、
1/1000万
です。
ん?
今一つ、ピンときませんよね。
これはどのくらいの確率かというと、
ちょっときつい例を出して申し訳ありませんが、
昨年(2018年)に、交通事故で亡くなった方は、3532人で、
これを、同年の総人口、1億2644万3千人に対して換算すると、
3万5千人に1人 の割合、
ということになります。
これに対して、宝くじやサッカーくじで、1等に当選する人の割合は、
1/1000万 ですから、
宝くじやサッカーくじで、1等に当選する人は、
1年間で交通事故で亡くなる方の、
1/300 以下
ということになります。
・・・・・はたして、購入して、当るでしょうか?
自分が1年間で交通事故にあい、命を落としてしまう確率の、さらに1/300以下という、極めて低い確率なのです。
これで、
いや、もしかしたら当選するかもしれない、
と本気で考える人がいたとしたら、少し考えが麻痺していますよね。
でも、購入する人がいる、ということは、
人は、それだけ、自分が世界の中心である、と考える人が多いのかもしれません。
もっとも、自分がいなくなったら、世界が消えてしまうわけですから、心のどこかでだれでも、
自分はほかの人よりも特別で、もしかしたら、当選するかもしれない、
と考えてしまうのかもしれません。
でも、実は、自身は、世界の人口、75億人の1人 にしか過ぎないのです。
にもかかわらず、感覚を麻痺させてしまうのは、ほかでもない、国にあります。
人気タレントを起用したCMを行い、
数億円という、当選金で、射幸心をあおる、この悪質な販売手法に、
私たちは、ついつい騙されてしまうのです。
ただ、一方で、
宝くじや、サッカーくじ、また、競馬などもそうですが、
上述したように、これらは、国家の独占事業で、
効率のいい、ぼったくり ではあるものの、
メリットもあります。
それは、収益金の使い道、にあります。
このように、その収益の一部は、公共事業などに使われる為、
購入した、大半の外れた人も、納得できるところもあるのかもしれません。
ただ、公共事業やスポーツ振興を大事に考えるなら、
本来なら、全国民から平等に、税金から徴収する、のが筋ですが、
過度な増税は選挙で不利になりますし、
そもそも1000兆円も借金がある国ですから、
射幸心をあおり、考えが及ばない人からぼったくって、
そのもうけを関係者で分配するしか、方法がないのかもしれません。
なんとなく、そんな国や、また、それに騙される国民性も、少しさみしく思えますね。
一方、同じギャンブル(賭け事)でも(※)、
公共事業などの財源に直接充てられないパチンコは、やり玉にあげられ、
出玉などの規制が設けられるようになり、
その規模はどんどん縮小していっています。
※正確には、パチンコは、遊技であり、ギャンブル(賭け事)ではありません。
パチンコはパチンコで、アニメやゲームを取り入れた、日本を象徴する機械であり、また、文化でもあると思いますし、
たとえ、パチンコをやらない人でも、お店でトイレを借りたりなど、利用してる人も多いと思います。
このまま衰退し、なくなってしまうのはさみしい気もしますが、今後どうなっていくのでしょうか。
いずれにしても、1000兆円の借金を抱える国としては、もはや、カジノ推進で、外貨獲得を目指していくしか、方法がないのでしょう。
来年にも、カジノを含めたIR(総合型リゾート)をどこにつくるのかが決まるので、各地で誘致合戦が過熱しています。
当初から積極的だった大阪を筆頭に、長崎、北海道などが候補に挙がっているようです。
首都圏では反対する人が多くて、厳しそうですね。
つくるとしても、横浜、千葉くらいでしょうか。
皆さんの意見を調べてみると、中には、
千葉でいいんじゃないの? 「東京カジノランド」 とかいう名前で、
という声もありました。(笑)
でもやはり、皆さんが危惧されていることは、カジノをつくることで、治安が悪くなるのではないか、ということでした。
実際にopenした場合は、他の新たな問題も出てくるでしょうが、
それはそれで、その問題を解決するための、新たなシステムなんかも合わせてでてくるでしょうし、
なんといっても、ここは、日本、です。
そんな世界中にどこでもあるようなカジノをつくるはずがありません。
みんなで創意工夫して、アイデアをもちより、きっと世界中探してもどこにも見当たらないようなおもてなしをする、素晴らしいものができるはずです。
誰もが、新しい大きなことは、期待感も大きく、想像力もかきたてられ、わくわくするのではないでしょうか。
私自身も、今後、どういった雇用や新たな産業が生まれるのか、
一国民として、考え、微力ながら、行動にうつすなり、楽しみに見守っていきたいと思っています。
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